養育費のことを決めずに離婚してしまった〜離婚後に支払いを受けることができた事例|ウルトラ弁護士ガイド
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離婚した後であっても、養育費を請求することができますよ。
養育費は、子供のための費用なので、親には負担する義務があります。
離婚して一緒に住んでいないからといって、親子の関係が切れるわけではありませんね。
元夫と養育費のことを決めないで離婚した場合でも、離婚してから時間が経っていたとしても、養育費を請求することができます。
離婚していても元夫と話し合いができる状態なら、話し合ってみてください。
ただ、離婚した相手と冷静に話し合いができる人はそうはいないでしょう。
些細なことでもめてしまうことも多いです。
ここでは、離婚の時に養育費を決めずに離婚したしまったケースで、離婚後に支払いを受けることができた事例を紹介します。
目次
養育費なんて必要ないと思っていた!離婚後に生活が苦しくなって請求したケース
離婚する時には私も仕事をしていて、夫と同じくらいの収入がありました。
元夫とは二度と関わりたくなかったこともあって、「養育費はいらない」と言ってさっさと離婚したのです。
しかし、職場の状況が変化し、リストラ対象になった私は、仕方なく転職をすることに。
収入は一気に減り、生活水準も落とさなくては生活ができない状態になりました。
今更とは思いましたが、子供のことを考えると、元夫に養育費を支払ってもらおうと思ったのです。
しかし、離婚からは5年も経過していて、養育費のことを相手になんて伝えたら良いか、どのように請求したらよいのかわからず、弁護士に相談しました。
弁護士さんからは調停をすすめられました。
私も、相手と全く連絡を取っていないことから、連絡しても話し合いができるとは思えなかったので、調停をすることに。
調停では、私の収入が激減し、経済的に余裕がないことを伝えました。
元夫は最初は私のことを非難していたようですが、今の生活の状況がわかると、養育費を支払うことに応じてくれたのです。
月額6万円の養育費を支払う、ということで解決ができました。
実家に戻ったまま養育費を決めずに離婚したケース
私の場合、毎日のように喧嘩ばかりで、精神的にも耐えられず、実家へ逃げる形で別居しました。
顔も見たくなく、話すらしたくなかったので、離婚届だけを郵送して離婚。
元夫と私の間には子供がいましたが、特に親権を主張されることもありませんでした。
当時は、私はパートでしたが、実家へ戻っていたので、養育費も必要ないと判断して、話し合いもすることなく離婚しました。
しかし、親が年金生活になると生活は一変しました。
養育費が必要な状況となったので、元夫に請求したのですが、応じてはくれませんでした。
仕方なく、調停を申し立てたのですが、調停には現れず、調停は不成立となりました。
養育費は諦めるしかないのか、と思っていたのですが、審判に移行できたのです。
私と元夫との意見は対立しましたが、審判は調停と違って話し合いではありません。
最終的には、裁判官が判断してくれます。
私が提出した書類などから、経済的に余裕がないことは明らかでした。
裁判所がだした結論は、元夫から月額5万円の養育費を受け取ることができる内容でした。
調停から審判と時間はかかりましたが、自分でできる手続きだったため、費用もそれほどかからず解決することができました。
子供が大きくなるにつれてお金がかかると実感!離婚から数年経過した後に養育費を請求したケース
元夫に離婚後に子供を合わせたくなかったので、会わない代わりに養育費は払わない、という約束で別れました。
子供が小さいうちは特に不自由もなく、お金に困ることもありませんでした。
しかし、小学校高学年になり、習い事もいくつかやるようになると経済的に余裕がなくなったのです。
養育費を請求したい、と思いました。
しかし、離婚からはすでに10年が経過していたので、元夫がどこに住んでいるのかさえわかりませんでした。
連絡先も知らず、自分で連絡することができず困り、弁護士さんに相談しました。
弁護士さんの方で、戸籍謄本を取り寄せたりした結果、元夫の現住所が判明。
養育費請求の手続きなどもわからなかった私は、弁護士さんに依頼しました。
調停を申し立てることになりましたが、弁護士さんが代理人となり私は何もすることなく、月額8万円を支払う内容で調停が成立して解決できました。
【参考ページ】
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