不払い養育費の解決事例〜支払いを約束したのに払ってくれない相手から養育費を回収した方法はこれだ!|ウルトラ弁護士ガイド
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子供のためにも養育費は払ってほしい、と誰もが思うはずです。
支払ってくれる約束をしたにも関わらず、受け取れない人、残念ながら請求しなければ払ってもらえません。
元夫が養育費を支払ってくれなくなったとき、どうしたらいいのか。
ここでは、解決事例を紹介します。
目次
電話やメールでは効果なし!内容証明を出して自力解決した事例
電話やメールでいくら連絡しても支払ってくれなかった元旦那。
子供のためだと言っても「お金がない」、「払えるなら払いたい」と、嘘ばかりでした。
もうこれはダメだと思い、調停や裁判することを考えました。
そのためには、きちんと何度も請求していることを証拠にしておかないといけません。
自分でも簡単にできる、「内容証明郵便」で請求することにしました。
内容証明郵便というのは、いつ、どんな手紙を送ったかを郵便局が証明してくれるもの。
裁判等で使える証拠として有効です。
内容証明郵便の出し方はとても簡単でした。
決まった字数(横書きなら1行26字、20行、合計520字以内)で書いた文章を3部用意します。
用紙は通常のA4白紙用紙です。
手書きでも良いですし、パソコンでの作成でも良いです。
1枚でおさまらない場合には、ホチキスでとめて、各ページに割り印(認印)を押してください。
費用は、通常郵便料金80円と、内容証明料金として1枚420円、書留料金として420円、配達証明料金300円です(1枚プラスごとに250円加算)。
内容証明郵便は、証拠としてだけでなく、相手にもインパクトを与えることができます。
実際に、メールや電話、通常の郵便で請求しても一切応じなかった元旦那。
内容証明郵便で請求したら、すぐに支払ってくれたのです。
どうやら、内容証明郵便を受け取ったのが初めてだったようで、相当驚き、慌てたようです。
すぐに電話がかかってきて、いくら払えば良いのか聞かれました。
また、自分の名前ではなく、弁護士に代理人として出してもらうことで、プレッシャーをさらに与えることができます。
とても簡単な方法なので、参考にしてみてください。
調停で養育費を決めた佐藤さん!履行勧告と履行命令で自力解決
調停離婚をして、養育費も調停の中で話し合い決めました。
しかし、調停調書に記載されていることを守らず、養育費を支払ってくれたのは半年間だけ。
彼女ができたことが原因だとわかりました。
あまりにも無責任な相手に腹が立ち、連絡をしましたが無視され続けたので、弁護士さんに相談したのです。
そして費用をかけず「履行勧告」をしてみてはどうかと。
履行勧告というのは、公正証書や調停・審判、裁判で養育費を決めた場合に利用できる手続きです。
公正証書、調停調書、審判書、判決が利用できます。
家庭裁判所に申し立てると、家庭裁判所が相手に対して電話や郵便等で「決められたことを守りなさい」と伝えてくれる、無料でできる制度です。
裁判所から連絡が行くことで、プレッシャーをかけることができるのですが、相手が悪かったのか、それでも応じてくれませんでした。
裁判所に相談すると、履行命令をしてみますか、と。
履行勧告でも応じない人に対しては、「履行命令」を出す方法もあるということを知りました。
これも家庭裁判所に申し立てをするのですが、履行勧告よりも強く「期間内に支払なさい、払わない場合は過料となる」という命令です。
強制して支払わせることはできませんが、裁判所からの命令ということもあって、心理的プレッシャーを与えることはできます。
結果、履行命令を出してもらったことで、相手は「これはまずい」と思ったのか、支払に応じてくれたのです。
面倒な裁判にならず、費用もかけずに解決できたことは良かったと思いました。
内容証明を出しても応じない相手には、この方法をオススメします。
強制執行で相手の会社に請求!費用はかかったけれど養育費は毎月確実に受け取れることに
電話やメールをしてもダメ、内容証明を出しても応じない、何も打つ手がないと諦めて弁護士に相談しました。
強制執行をしましょう、ということになりました。
説明を受けると、①債務名儀の送達申請、②債務名義の送達付与申請、③債務名義の送達証明申請をしてから、強制執行の申立ができると…。
説明を受けただけで面倒だと思いましたが、子供に関わることなので、弁護士に依頼することにしたのです。
シングルマザーにとっては、費用もばかになりません。
しかし、このまま10年以上も養育費を受け取れないことを考えると、今、早い段階で給料を差し押さえて、強制的に支払わせたほうが良いと思い決断しました。
強制執行をするために必要な「債務名義」という書類や、他に必要な書類を集めるのに1ヶ月近くかかり、申し立てをしてから2週間くらいで相手の給料を差し押さえることができました。
大事
私の場合は弁護士に依頼したので、自身では何もすることなく、面倒もなくスムーズに受け取ることができました。
あの時、弁護士費用はかかったものの、今こうして確実に相手の給料から養育費を受け取れているため、費用をかけてでもお願いして良かったです。
参考ページ:
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