養育費のことを決めずに離婚してしまった〜離婚後に支払いを受けることができた事例|ウルトラ弁護士ガイド
離婚した後であっても、養育費を請求することができますよ。 養育費は、子供のための費用なので、親には負担する義務があります。 離婚して一緒に住んでいないからといって、親子の関係が切れるわけではありませんね。 元夫と養育費の・・・
これは母子世帯での調査です。
養育費がないことは、母子家庭の貧困にも繋がっています。
子ども一人を、成人まで育てるのにかかる費用は1,000万円。
私立高校や私立大学、専門学校と希望した場合には、さらに必要になりますね。
女性一人だけのお給料で、子供にかかる費用をすべて負担することはとても大変です。
元夫からの養育費は、とても重要なお金だということがわかりますね。
子供のためにも請求するべきです。
ここでは、厚生労働省の調査資料をもとに、さらに詳しく母子家庭と養育費の現状について紹介します。
また、離婚後に養育費を欠かさず支払ってもらえるように、対策も紹介しますので、参考にしてくださいね。
平成28年度の「全国ひとり親世帯等調査の結果」(厚生労働省の調査結果参照)をみてください。
世帯数 | 123.2万世帯 |
---|---|
平均年間収入 | 243万円 |
このうち、1817人を調査したところ、養育費を受け取れているのは24.3%、受け取ったことがない人56.0%、養育費を受け取れたことがある人は15.5%です。
また、調査からわかることとして、養育費を受け取れている割合が高いのは離婚から2年以内の人。
離婚から4年以降については、受給割合が低くなっています。
結果から単純に言えることは、離婚してから期間が経つにつれて養育費は支払われなくなる、ということですね。
離婚の際にきちんと約束をしても、約束通りに支払ってくれるのはごく一部だけ。
このような現状は、収入の少ないシングルマザーにとって本当に厳しいです。
受け取れない人が多くいる原因は、いくつかあります。
ただ、男性側の事情だけではありません。
受け取る側にも、「請求していない」という現状もあります。
このような理由で、請求さえしていない人はたくさんいます。
子供のためにも請求するべきですよ。
ここ近年は、離婚をする人も増えてきていますね。
一人親・母子家庭というのも珍しくない状況です。
このような背景もあって、養育費への関心も、年々、高まっています。
養育費を決めずに離婚した、というケースも減ってきたことで、受給状況も少しずつ改善はされてきているようです。
ただ、離婚の際に、養育費を決めなかった、という人もまだまだ少なくありませんし、決めていても支払われてなく、支払いを求めない、という人も多くいます。
子供を一人で育てていくのは本当に大変です。
それに、養育費を負担するのは親の義務ですし、子どもには養育費を受けとる権利があります。
取り決めをしていで離婚してしまった人は、今からでも養育費の請求をしましょう。
過去の分まで受けとることは難しいですが、これから先、20歳までは請求できます。
相手が再婚している場合でも、再婚相手との間に子供がいる場合でも、離れて暮らしていても大丈夫です。
子どもの父親にはかわりありませんので、扶養義務はなくなりません。
話し合いができれば協議して決めてください。
しかし、元夫婦間で話合いをする、ということはなかなか難しいと思います。
協議できない場合には、調停や審判を申し立てる必要があります。
少し面倒にも感じますが、調停や審判で決めておけば、支払いがされなかった時に、すぐに裁判所から「支払いなさい」という連絡をしてもらうことができます。
また、相手のお給料や財産を強制的に差し押さえて、養育費を受け取ることができる「強制執行」も可能になります。
子供のためにも、養育費を請求してください。
夫婦間だけで口約束や書面で取り決めをした場合には、調停を申し立てましょう。
調停や審判、裁判で決めた場合なら、裁判所から通知を出してもらう手続きをしてください(「履行勧告」や「履行命令」)。
それでも支払ってくれない場合には、強制執行をしましょう。
詳しくは、「約束したのに養育費を払ってくれない!離婚して3ヶ月でストップした養育費は給料を差し押さえて回収しよう」を確認してください。
子供のためや自分のことだけを考えてはいけませんよ。
支払いをする相手のことも考えて決めておかないと、相手の負担が大きくなりすぎて、約束どおりに支払ってもらえなくなってしまいます。
養育費を受け取れている人、または受けたことがある人に金額を聞いてみたところ、平均月額は43,707 円でした。
もっと必要、と思う人もいるかもしれませんね。
しかし、養育費は親権者となった親のためのお金ではありません。
子どもが経済的に安定した生活を送ることができるためのお金です。
無理な金額を押し付けて、受け取れなくなるよりも、無理のない金額にしてください。
結果、継続して受け取ることが可能になります。
また、子供に会えないと、どうしても親としての自覚がなくなってしまいます。
特に男性は、そうなる傾向です。
会わせたくない、という気持ちもわかります。
ですが、子供のことを考えて、頻繁に会わせてあげてください。
結果、親の自覚もなくならず、養育費を支払ってくれるケースは多いです。
このようなポイントも押さえて決めると、未払いとなる可能性が低くなります。
「母子家庭の厳しい現状!養育費を受け取れている人はたった2割!約束したのに支払ってもらえない養育費は請求するべき|ウルトラ弁護士ガイド」の記事一覧
離婚した後であっても、養育費を請求することができますよ。 養育費は、子供のための費用なので、親には負担する義務があります。 離婚して一緒に住んでいないからといって、親子の関係が切れるわけではありませんね。 元夫と養育費の・・・
子供のためにも養育費は払ってほしい、と誰もが思うはずです。 支払ってくれる約束をしたにも関わらず、受け取れない人、残念ながら請求しなければ払ってもらえません。 元夫が養育費を支払ってくれなくなったとき、どうしたらいいのか・・・
「不払い養育費の解決事例〜支払いを約束したのに払ってくれない相手から養育費を回収した方法はこれだ!|ウルトラ弁護士ガイド」の続きを読む
離婚の時、養育費の話し合いをして金額を決めたはずです。 しかし、子供が成長するにつれて、子育てにかかる費用は増えていきますよね。 離婚の際に決めた金額では足りない!なんてこともでてきます。 逆に、支払う側の収入が減ったな・・・
「養育費をあげてほしい!一度決めた養育費を離婚後に増額することはできるの?増額してもらえるケースと増額請求の方法|ウルトラ弁護士ガイド」の続きを読む
親権者となったほうの親は、一人で子どもを育てていかなくてはいけませんね。 二人でも大変なのに、子どもをひとりで育てていくのは簡単なことではありません。 お金の面でも大変です。 これから離婚をする人。 その時の気分だけで、・・・
「子連れ離婚では養育費の取り決めは絶対に必要なこと!養育費を継続的に支払ってもらうための対策とポイント|ウルトラ弁護士ガイド」の続きを読む
現在、養育費を支払ってくれなくて困っている… 元旦那に電話をしても出てくれない 携帯電話を変えられて連絡がつかない どこに住んでいるのか、どこで働いているのかもわからない 自分で附票をとってみたものの、住所は実家のままで・・・
「【養育費問題】連絡が取れない・居所が分からない元夫に養育費を支払らわせることはできるの?相手の情報を調査する方法|ウルトラ弁護士ガイド」の続きを読む
離婚するには、離婚理由があることが必要です。 離婚理由があって、夫婦が離婚することに同意すれば離婚は成立します。 しかし、実際には色々と決めておいた方が良いことがあるのです。 財産分与や子供を育てていくために必要な養育費・・・
「養育費について何も決めずに離婚してしまった場合〜後からでも請求はできるの?意外と知らない養育費のこと!|ウルトラ弁護士ガイド」の続きを読む
離婚の際、養育費を支払ってもらう約束をして離婚したのに・・・ 毎月5万円ずつ振り込んでくれたのはたったの3ヶ月。 こういうケース、稀ではありません。 離婚の時に、どんなにきちんと養育費の支払いについて約束をしていても、支・・・
「約束したのに養育費を払ってくれない!離婚して3ヶ月でストップした養育費は給料を差し押さえて回収しよう| ウルトラ弁護士ガイド」の続きを読む
養育費を支払ってもらえない状況は、ただ待っているだけでは何も解決しません。 自分から行動しないと、ずっと受け取れないことになります。 なんで自分から? 面倒な気持ちもわかります。 子供のためのお金なのだから、払うのが当た・・・
「養育費をきちんと受け取りたい!支払ってくれない相手に対してはこうする!自分でできる養育費の回収方法|ウルトラ弁護士ガイド」の続きを読む
養育費を払ってもらえない、というケースは非常に多いです。 請求しても払ってくれない、相手と連絡が取れなくなってしまったなど、理由は様々ですが、回収するのはとても大変。 結果、ほとんどの人が養育費を諦めてしまいます。 しか・・・
「法律改正で養育費の回収の難しさを解消!未払いに悩んでいる人にきっぽう!これで養育費回収の難しさが解消される|ウルトラ弁護士ガイド」の続きを読む
養育費について話し合うとき、毎月いくら支払うのか、ということが主な内容になりますね。 2万円しか払えないとか、5万円払ってほしいなど。 毎月の養育費の金額については、それぞれの夫婦で自由に決めることができます。 そのため・・・
「【養育費の計算方法と相場】養育費を継続してもらうためのポイントは相場となる算定表を知ること!算定表の見方| ウルトラ弁護士ガイド」の続きを読む
Copyright (C) 2023 ウルトラ弁護士ガイド All Rights Reserved.