「財産ないから関係ない?人ごとじゃなかった相続が争族にならない方法」

目次

あなたは、相続なんて自分には関係ない話だと思っていませんか?

「財産がない家には関係ないことだ」などと、もしも思っているなら・・・

大きな勘違い!

たいした財産がないから安心していいのは、「相続税」の問題です。

『相続』の問題は別!

それほど財産がない家庭でもトラブルは発生するんです。

souzokukensu

実際に、相続の相談や遺産分割事件の件数は年々増加!

このご時世、たくさん財産がある家や資産家なんていう家庭の数は少なくなっているのにです。

実は、相続のトラブルでは「財産が少ないから関係ない」は通用しないのです!

なぜなら、遺産分割案件で揉めている人の75%は、その当時、相続税がかからない一般家庭なんですから。

更に、以下の表を見てください。

平成24年については、遺産分割案件で揉めている人の32%は相続財産が1000万円以下、43%は5000万円以下の人です。

(相続財産には持ち家=建物と土地の評価額が含まれます)

zaisanutiwake

資産家ではなくても揉めていることが一目瞭然ですね。

参考ページ : 相続に関する問題や悩みは無料相談を利用して解決!

資産家よりも一般家庭の方が揉める可能性が高い!?

もう資産家だけが相続でトラブルとなる…そんな勘違いは捨てましょう。

むしろ、「少ない財産を巡って兄弟姉妹と争うことになる」

今はそんな時代なんです!

 

しかし、なぜそもそも資産がないような家で揉めることになるのか?

それは、時代背景が大きな原因です。

すでに、経済格差は社会でも問題になっていますが、それに加えて少子化で子どもが少ない。

こうなると、経済格差だけでなく、「資産格差」も広がるんです。

 

みなさんも実感しているはずです。

『自分の生活や自分の子供を守るために必死』という時代を!

このような時代的背景により、「少しでも貰えるものがあるなら貰いたい」という思いを抱く人が増えています。

 

そのため、現代の相続では、残された財産を誰がもらうか?ということに無関心ではいられないのです。

結果、例え兄弟姉妹、親子であろうと対応もシビアになり、互いの感情がぶつかりあってトラブルへと発展するのです。

財産がない家で起こるトラブル

では、具体的にはどんなことで揉めてしまっているのか!?

————

・親の唯一の財産となる宝石類を勝手に「形見分け」と言って持っていかれた

・兄夫婦が実家を相続するのに対し、弟の私にはわずかの現金しかないのはおかしい

・親の介護や面倒を見たのは妹の私なのに、兄夫婦の方が取り分が多い…

・唯一の財産となる親の家、残してあげたいのに弟が納得せず売却して現金化することに…

————

これらはほんの一部ですが、どのような家庭でも揉める可能性が大いにある!ということが分かりますね。

脅かすわけではありませんが、「自分は大丈夫!関係ない」なんて言っていられないのです。

そこで!

今回は、実際に起こっている相続トラブルとトラブル回避の秘訣を紹介します。

あなたが行動すれば、家族の崩壊や思わぬ事態を防ぐことができます。

ではいきますよ!

02

 

「親の老後について」をきっかけに相続の話題を!

そもそも、親子間や家族で相続についてを話し合うというのは難しいところ。

「どれくらいの貯金があるのか?などなど…、聞いてはみたいけど、親のお金を目当てにしていると思われたくない」

「相続のことって親が死ぬ前提での話だし、何となく聞けるような話でもなく聞きづらい」

そんなことを考えると、余計に話しづらい!

相続の話を家族に持ち出すということは、「何か企みがあると思われるようなもの」と考えられる方も多くいます。

 

また、親の方も、

「財産がない家は揉めることもない」

「うちは家族は仲が良いから大丈夫」

このような安心感からか、相続の話をしてくることはありません。

 

大概の家庭が、親の財産について準備どころか話にさえ出ることもなく、その時が来てしまうのです。

ですが!

これでは、「後悔先に絶たず」ということになってしまうのが相続なんです。

また、時期尚早、一人っ子だから、子供がいないからなど、そういう方も油断はできません。

 

そこで、誰かが、揉めないための行動を起こす!

相続トラブル回避のためにはこれが必要です。

だからと言って、やっぱり直接的には聞けない…

だったら!

その第一歩として、親の現状や老後の生活(介護)についての話し合いをしてください

親の老後についての話し合いでは、老後資金や介護費用の問題が出てきます。

つまり、親の財産事情を把握できます。

おおよその相続財産が把握できるきっかけになるのです。

 

こうなると、今度は誰が相続するのか? 必要な手続きは?という疑問が出てきます。

このようにして話をしていけば、自然な流れで相続について話し合うことができます。

親の老後についてなら、聞きづらい、話しづらいといったこともありません。

無理なく会話が進められるんです。

相続で揉める財産があるかどうかは思い出せば分かる!

「親の老後について」をきっかけに話し合う、ということをお伝えましたが・・・。

もしもそれが上手くいかなくても大丈夫!

揉めそうな財産があるかどうかは、親から聞きださなくても判断できるんです!

まず、一番揉めると厄介になる持ち家ですが、これがあるかどうかは誰でも判断できますね。

では、それ以外の財産については・・・、

思い出してみましょう!

例えば、

親がロレックスの時計やブランド物を持っていたかどうか?

ダイヤの指輪や真珠のネックレスなどを身に着けていたかどうか?

また、実家に骨董品や掛軸は飾られていなかったかどうか?

 

一般家庭でも、こういった物は多少はあるものです。

そして、これらがあれば要注意!

これらのモノも相続財産です。

そして、一般家庭においては、このようなちょっとした財産が揉める原因となるんです。

ですから、お金に換価できそうなモノがあれば、揉める原因となる財産があることになります。

相続財産そのものの性質が原因となって揉める!

では、なぜちょっとした財産で揉めてしまうのか?

その理由は簡単です。

家や土地、時計やダイヤの指輪、これら物は性質上、「半分こ」というわけにはいきません

例えば、現金や預貯金、株券などはお金で分けることができるため、平等に分けることができますね。

しかし、家や土地、物は売ったりして換価しなければ、平等には分けられません…

当たり前のことですね。

だからと言って、親が残した家やモノを亡くなってすぐに換価できますか?

一般的には、それをすぐに「売却して現金にして分けよう」なんてことは考えません。

だから揉めるんです!

相続が開始すると、分けられないモノについては、それをどうするか?誰が取得するか?が問題になります。

お金に囲まれている人々

「残された母親に家を、ちょっとの現金やブランド品を子供たちでうまく分けよう」

「親と実家に住んでいた長男が家を、他の兄弟はそれ以外のモノを」

このような相続人同士での話し合いがもたれることでしょう。

 

これが上手くいけばそれでいいのですが、そう簡単にはいきません!

そしてトラブルへと発展するんです。

 

「親と同居していた長男に自宅を」「財産は長男に」という常識や慣習は通用しない

相続では、「家は長男に」なんてことが昔は慣習としてありました。

今でもそのような地域があるにはありますが、もはやそれは時代錯誤です。

そのため、弟や妹など、他にも相続人となる子供がいれば、「長男だから」という特権は通用しません

それに、相続では常識さえも通用しません。

親と同居して親の面倒を見ていたのが長男夫婦というケースも多くありますが、だからと言って当然に長男夫婦が自宅を相続することに納得しない者が現れるのです。

 

滅多に実家に帰ってこないような弟や妹が、突然その時になって「家をもらう権利は私にもある」なんて言い出すこともあるんです!

そのため、「親と実家に住んでいた長男が家を、他の兄弟はそれ以外のモノを」などという上手くまとまりそうな分け方も通用しないのが相続です。

このように、相続人の事情や主張が入りまじると、余計に揉める可能性が高くなります。

自宅とちょっとした宝石や時計などの物しか財産がないという場合には、特に注意が必要です。

兄弟姉妹仲が良い!という安心感は禁物

「うちの親は大した財産もないし、揉めるようなことはないね」

こんな会話を兄弟姉妹でしたことはありませんか?

実は!

そんな会話をしていた家族でさえ、分裂するような結果になることはよくあるんです!

亡くなった親もガッカリしちゃうような話ですが、現実に起こっているんです。

何度も言うようですが、自分の身や自分の家族を守るのに必死な時代です。

そして、相続というのは自分だけでなく自分の子供にまで影響してきます。

そのため、仮に仲の良い兄弟だとしても、「相手の方が多くもらう」という分け方に納得をしない者が出てきます。

ですから、「うちの親には財産もないし期待できない」などの発言を真に受けて安心するのはNGです!

むしろ、親に大した資産がなかろうが、貰えるものは貰いたい!

「実はそう思っている」と考えておくべきです。

更に!

兄弟(他の相続人)の状況次第で、主張が変化して揉めます!

例えば、現状ではうまくやっている妹夫婦が、今後離婚するようなことがあるかもしれませんね。

そうなると、(特に、姉や妹がいて離婚した場合には)相続トラブルが発生する確率が高くなるんです。

なぜなら、一般的に多くの女性は離婚をすると生活レベルが下がります。

結果、経済事情から、自分の身を守る行動に出ます。

子供を引き取っているような場合は尚更です!

こういった生活の変化によって、相続の時には突然それまでとは正反対の態度を取る者もいます。

相続人の現在だけでなく、その後の状況の変化も想定しておかないと落とし穴にはまってしまいます。

思わぬ第三者の横やりや口出しが原因となって揉めることもある

さて、ケアするべき人は相続人だけではありません!

それは、兄弟がそれぞれ結婚している場合のその配偶者です。

相続では、この配偶者の存在がかなり面倒を引き起こして揉め事へと発展するケースが多くあります。

「うちの嫁や旦那に限ってそれはない」

「まさか妹の旦那がうちの相続に口を出してくるとは思えない」

本当にそうでしょうか?

そう思って油断していると、えらい目に遭いますよ。

そもそも、その方たちは法廷相続人ではありませんから、本来は相続には関係のない人たちです。

けれど、直接的に貰えるわけではないものの、間接的に財産を得ることができる人たちです!

ですから、貰えるものがあると分かれば、「自分の家庭のためにも貰ってほしい」と首を突っ込んでくるのです。

更に、途中で入ってきた血のつながりがない嫁や夫ですから、親子感情や兄弟感情などはおかまいなしで口を出してくるんです。

couple having quarrel at home

例えば、母親に実家を所有させて子供たちが固定資産税を払うような提案が兄弟間であったとします。

そんな提案をすんなりと快諾してくれるパートナーはいません。

もっと言えば、より多くもらえるように悪知恵を働かせ、口出しをしたり、入れ知恵をしたり…。

この結果、相続人同士がどんなに仲が良くても、相続の時には大揉めとなるのです。

これが原因で夫婦喧嘩となる家庭も多くあります。

よって、相続人となる兄弟間での話し合いが出来ていればOKという問題でもないのです。

 

親の面倒を誰かが見ていた場合にはその者をねぎらう相続を!

まだまだ揉めるケースはあります!

例えば、あなたの奥さんがあなたの親の面倒を見ていたり、介護していた場合です。

このような場合、相続人である夫や他の相続人がのんきな事を言って、「みんな平等に」なんて発言をするのは危険です。

自分の労を無視されるような発言は、親の面倒を見ていた方の感情を噴火させる恐れがあります。

特定の誰かが親の面倒を見ていたような場合、その方の存在を無視したり、軽視するような相続をしようとすれば、揉める原因になります。

相続は本当の親子や兄弟だけの問題だと思われがちですが、法定相続人とはならないパートナーや親身になって面倒を見てくれていた存在も関係してきます。

そういった第三者のこともきちんと考えておかないと、揉め事へと発展します。

事実、これら第三者の存在が原因で、家族関係が壊れてしまうような悲劇は現実にも数多く起こっているのです。

特定の者だけが親から住宅資金や教育資金などの援助を受けていた場合

他にも一般家庭で起こるトラブルを紹介しておきます。

「特定の者だけが亡くなった親から生前中に資金援助を受けていた」

例えば、家を建てる際に頭金を用意してもらったり、事業を起こす際に資金援助をしてもらったり・・・

金額や時期にもよりますが、生前贈与となれば「遺留分」の対象となります(民法第1030条前段)。

また、企みによって贈与がなされた場合には、民法で定められている生前贈与とされる時期に関係なく遺留分の対象となるため(民法第1030条後段)、他の相続人が黙っていません。

間違いなく揉めますね! 

形見分けなどと勝手に持っていくのはNG!あまり知られていない財産

遺品整理などをしていると、勝手に親の物を持って行ってしまう方がいます。

「指輪や時計なら持って行っても大丈夫」

しかし、それも相続財産の対象です。

よって、形見分けなどと言って勝手に持っていくようなことはしてはいけません。

また、相続財産となるモノとしては、例えば車、家具、書画骨董、果樹立木など、これらの所有権も相続財産の対象になるんです。

ですから、家具や木でさえ、勝手に持って行くのはNG!

特に、他に主な財産がないような場合には、これらを勝手に持っていくことをすれば揉める可能性は高くなります。

少し嫌な事を言いますが、相続ではお金になりそうなモノには注目が集まります。

だから、「うちにはたいした資産はないから大丈夫」なんて油断はできません。。。

とはいえ、相続で揉めるのは、全てがお金が原因というわけではありません。

財産としてではなく、「思い出として残してあげたい、自分がほしい」など、そういった人の感情も入ってくるため、余計に揉めるのです。

平等な手段と言えども「共有」という選択がベストとは限らない

-----

・自宅以外に他にたいした財産がなくても揉める…

・誰か一人を特別扱いでは揉める…

・相続人以外のことも配慮しなくてはいけない…

・形見分けと言って持っていくのはNG…

-----

では、いったい揉めないようにするにはどうしたらいいのか?

少ない財産を上手く分けられるのか!?

特に、自宅といったような財産の場合、どう分配するかは悩みどころですね。

そこで、一番簡単な方法は「売却」です。

とは言え、親が残した家をすぐに売ることもなかなか考えられませんね。

そこで、次に考えられるのが「共有」です。

 

共有とは?

自宅などの不動産は、それぞれの持ち分を2分の1ずつというように、共有して所有することができます。

こうすることで、不動産という単純には分けることが難しい財産をうまく分けることができるんです。

ただし、これには別の問題が出てきます。

それは、共有者の中の1人がその自宅を利用しているような場合です。

利用している方にしてみれば何ら問題はありませんが、他の共有者にしてみれば、持ち分があるにもかかわらず自宅を利用できないという不公平が発生します。

また、将来売却を考えた際、共有者一人の判断では売却できず、共有者全員の合意が必要となりますし、共有物件は資産価値も下がります。

なお、賃貸に出したいと考えた場合も同様に、共有者全員の同意が必要となります。

更に!

共有者の誰かに相続が発生した場合、その者の持ち分はその配偶者や子にうつります。

すなわち、共有者が増える、血縁関係が遠くなる、という事態となります。

このように、共有者が増えたり血縁関係が遠くなると意見のすり合わせがより難しくなり揉めます。

 

つまり、共有という手段は相続人間の公平性を保つことができる方法ですが、決してベストとは言い切れない分け方でもあります。

ですから、自宅や土地のような分けることが難しい財産と言えども、出来る限り誰か一人に相続させた方がいいのです。

 

相続人が1人なら!何も心配しなくていいの?

さて、ここまでは、続人が複数人いることを前提として説明をしてきましたが、「相続人が配偶者だけ」「子供一人のみ」という場合はどうでしょうか!

その場合にも、相続については考えておくべきです。

実は、「自分だけが相続人だと思っていたのに他にもいた!」ということが判明してトラブルに発展する例もあるんです。

--------

・生前中に本人から伝えられることなく亡くなってしまった・・・

・色々と整理をしているうちに事実が・・・

--------

秘密を墓場まで持っていかれた結果、甥や姪っ子が存在していたり、前妻との子がいたりなど…

後から発覚するケースもよくあります。

そして、その存在が発覚すれば、嫌でも甥や姪にも相続する権利があります。

突然、知らされた側としてみれば!

「身内とはいえ、これまで関係ない人だったのだから相続には関係ない」

「財産をあげたくない」

このような感情を持つのは仕方がないことです。

しかし、法定相続人である以上、「嫌だから財産をあげたくない」では済まされず、排除することもできません。

ですから、知らなかった親族の発覚など、起こりそうもない想定外を想定しておくことも必要です。

この準備としては、被相続人となる方の戸籍を取って調べておく!

なお、現在の戸籍だけ取ればいいわけではありません。

対象となる方が出生したまでを追っていく必要があります。

つまり、戸籍・除籍・原戸籍というように、順に取得して調べていくことになります。

 

そして、そこで離婚歴や生き別れた兄弟などがいれば!!!

前妻との間に子供がいないか?

兄弟に子供(甥や姪)がいないか?

要チェックです!!!

甥や姪、前妻の子、愛人との子にも相続財産を取得する権利がある!

では、他にも相続人がいた場合ですが、具体的にはどうなるのか?

相続できる人、これを具体的には法定相続人といいます。

この範囲については法律で決まっています。

なお、相続人と法定相続人では意味が異なるため区別しなくてはいけません。

というのも、遺言書があれば、その内容が優先されますから、法定相続人ではない赤の他人にも財産を取得させることができます。

つまり、民法に規定されている無条件に財産を取得する権利がある者を「法定相続人」、遺言書等で権利を与えられた者が「相続人」となります。

誰が相続できる権利があるのか!?

知っているようで知らない方も多いので、この機会にきちんと把握しておきましょう。

法定相続人には誰がなれるの?

 

souzokuninhani

 

上記の表をご覧いただくと、配偶者には順位がありません。

というのも、配偶者は常に法定相続人となるからです。

そのうえで、第1順位として、子供(子供が亡くなっていれば孫へ、孫が亡くなっていればひ孫へ)が相続人となります。

次に、第2順位に父母(父母が亡くなっていれば祖父母へ)ですが、第1順位(子供(孫・ひ孫))がいない場合に相続人となります。

第3順位となる兄弟姉妹(兄弟姉妹が亡くなっていれば甥や姪へ)も同様に、第2順位がいなければ相続人となります。

つまり、第2、第3順位の方については、「上の順位がいなければ次の順位の方が相続権利がある」ということです。

そして、ここまでが法定相続人として相続の権利がある方となります。

より具体的にいくつか例を出しておきます。


・子供や孫が亡くなってしまっているがひ孫がいる場合

→配偶者とひ孫が法定相続人

・配偶者がいない場合で子供がいる場合

→子供のみが法定相続人

・子供も孫も亡くなってしまっていて、ひ孫もいない場合

→配偶者と両親(祖父母)が法定相続人

・第一順位と第二順位(両親祖父母)がいない場合

→配偶者と第3順位の兄弟姉妹(甥や姪)


 

また、養子縁組をしていて養子がいる場合ですが、養子は子供ですから第1順位の法定相続人となります。

更に、戸籍には載っていない隠し子(愛人や内縁関係による子)いた場合。

これを非嫡出子といいますが、父親(被相続人)に認知されていれば子供として第一順位となります。

なお、その相続分についてですが、以前までは嫡出子(戸籍に乗っている子供)の半分となっていましたが(民法第900条4号但書き)、これが平成25年9月4日の最高裁の判断によって違憲となりましたので、嫡出子と同様の相続分となります。

 

そして、認知されていない子(非嫡出子)についてですが、認知されない限り相続権はありません。

ただ、父親となる被相続人が死亡した後でも、認知を請求する訴えをすることが亡くなってから3年間は可能なんです。

そのため、もしも訴えを提起して裁判所が「認知する」と判断すれば、第一順位の相続人として権利があることになります。

因みに、内縁の妻や愛人といった方に関しては、遺言書によって相続人とならない限り、法定相続人にも相続人にもなりません。

 

財産どころか借金を抱えて亡くなる方も増えている時代

この時代は借金を抱えて亡くなる方も増えており、相続によって借金を背負うというトラブルもあります。

つまり、配偶者や子供たちが借金を背負うことになる…

 

そもそも、相続では借金もマイナス財産として財産の対象となります。

つまり、親が抱えていた借金は、親が亡くなればチャラにはならない!

負の財産として相続人が引き継ぐことになります。

そこで、相続ではマイナスの財産となる借金にも注意しなくてはいけません。

まずは、マイナスの分も含めてすべての財産を把握しておきましょう。

そして、プラスの財産とマイナスの財産を比べ、マイナスの財産が多ければ、相続人が借金を背負うことに!

 

相続人全員が相続放棄の手続きを!

「亡き父親の借金を背負う」

これを避けるには、相続人全員が相続を放棄するという方法をとるしかありません。

ただし、借金を抱えている方の夫や妻、子供だけが手続きすればいいわけではありません。

相続放棄をする場合には、法定相続人となるすべての方が手続きをする必要があります。

 

また、相続放棄をすると、「プラスの財産も放棄して手放さなくてはいけない」という事も忘れてはいけません。

当たり前ですが、自宅となる建物や土地といったプラスの財産も放棄することになります。

そのため、「借金がある=財産放棄」という事ではないので、慎重に判断しましょう。

また、借金があるけど相続放棄しない場合…。

その借金については、相続人全員に支払いの義務が生じます

誰か1人が支払うというような取り決めを相続人同士でしたとしても、それは債権者には通用しません。

相続放棄をしない以上、債権者は相続人であれば誰にでも請求が可能です。

このように、現在では借金問題で相続放棄をする件数も増えています。

houki

親の財産状況は何となくでも把握しておくべきですね。

ノンフィクション「悪魔に心を売った親族が引き起こした相続トラブル」

さて、ここまで揉めるケースをいくつか紹介してきましたが、「嘘でしょ」「そんなことがあるの」と思いたくなる現実に起きたトラブルを紹介します。

長男の嫁による計画的犯行

以前からこの親族はそれほど仲が良くなく、まだ母親が元気だった頃から集まる度にいざこざもあったといいます。

また、いずれ来る親の老後の話になると、「誰が介護するんだとかお金(介護費用の負担)は誰がもつんだ」などと子供たちで大喧嘩することも・・・。

その後、実家に一人で住む母親の体調が悪くなり人手が必要に。

誰も世話をしようとしないため、一番近くに住んでいた長女が通って世話をしていました。

しかし、この状況に気付いた長男の嫁も定期的に来ることになったのです。

長女はそんな長男の嫁に感心していたといいます。

しばらくすると、母親の体力も低下し始め、認知症も進み、長くはない状況になっていまいました。

そしてここから悲劇は始まるのです。

長男の嫁と長女は協力して母親の介護をしてきていたのですが、母親の体調が悪くなるにつれ、長男の嫁が態度を変えてきたのです。

それは見ていて寒気がするほどで、母親に媚を売りまくっていたと…。

 

更に、これは後から気付いたことですが、長女のいない時に母親の指輪やネックレスを隠し、「長女さんが勝手に持っていった」などと母親に吹き込んでいたのです。

モノだけではなく、母親の通帳や財布に入っていた現金も隠しはじめ、「お母さん、長女さんがお母さんのお財布からお金を抜いていたけど・・・」などとありもしないことまで・・・。

認知だった事もあり、母親は長男の嫁に言われるがままに信じてしまいました。

その結果、長女は母親から「この盗人め!二度と来るな」と拒絶されてしまうことに…。

 

長女が事情を説明しても、母親は理解してくれませんでした。

なんとも酷い長男の嫁ですが、これだけには終わらず、なんと長女が来れなくなったことをいいことに、長男夫婦は母親を施設に!

先が長くないと自宅を希望していた母親だったのですが、無理やり施設に入れられ、2か月ほどで亡くなったそうです。

そして、葬儀の際、長男夫婦は「俺たちが面倒を見た」「母親の遺言がある」と言って自分たちがすべての財産を取得する権利があると主張!

全く面倒を見なかった他の相続人も「自分にも権利がある」と主張!

大揉めに…。

現在、遺産分割協議中です。

 

長男による計画的犯行

相続人は長男、次男、妹の3人でした。

両親が亡くなり、残った家や土地は親の名義になったままだと思っていた次男や妹でした。

しかし!

両親の葬儀がひと段落して調べてみたら、全て長男の名義になっていることが判明。

それも5年も前に・・・。

この父親は8年前から透析を受けていました。

透析を始めた父親の先が長くないと知った長男が、父親の財産を奪おうと計画的に自分名義に書き換えたのです!

次男夫婦は父親と同居しており、父親の死後はそこで暮らす予定でした。

けれど、父親が亡くなった後、長男は態度を急変!

「自分名義の不動産だからお前らはさっさと出ていけ」

次男は自分の相続分を主張しました。

けれど、常識など通用するはずもなく、全く相手にされません。

それどころか、嫌がらせの電話や「不法侵入で訴えるぞ」などと脅すような手紙まで・・・。

自分たちではどうにもならなくなってしまったのです。

なお、それまでの兄弟関係は良好で、特に仲が悪かったという事はないケースでの出来事です。

長男もそれなりの収入がある方なのですが、わずかな財産を狙っていたわけです。

 

お金目当てで母親のサポートをする相続人

母親が末期ガンになって入院してからの出来事でした。

それまで疎遠だった長女が頻繁にお見舞いに来始めたのです!

そして、母親の病院生活のサポートをするといって、自分の家があるにも関わらず実家に住みこむことに・・・。

しかし、実家にある金庫をあさるは親の貯金通帳からお金を引き出す始末。

それを目撃した次女は!

入院している母親に相談…。

ですが、母親はこれまで疎遠だった長女が自分の面倒を見てくれている事に感激して長女を擁護していました。

更に長女は、母の友人や親せきなどがお見舞いで来て持ってきた見舞金をすべて自分のポケットに…。

ここまでくると犯罪ですね。

そして亡くなった後に知ったことですが、

母親が薬で意識朦朧としているときに無理やり遺言書を書かせていました。

もちろん、このケースも調停で争っています。

 

極悪外道の兄夫婦

昔から、長男と父親とはよりが合わず、長男は父親を無視、連絡を取ることもなく疎遠でした。

「早く○ね」と暴言なども吐いていた。

もちろん、父親が体調を崩した事を知らせても介護にも見舞いにも来ませんでした。

それなのに!

父親が亡くなると、他の弟や妹の意見を無視して、「一番面倒を見たのは俺だ」、「長男は俺だ」などと言って一番多く財産をよこせと要求!!!

更に!

父親の葬儀に来た長男の嫁は、実家をあさり始め、「このロレックス、形見にいただきま~す」と言って腕にはめて持ち帰る行動に!

兄同様、兄嫁もほとんど父親とは顔を合わせず、入院しても一度もお見舞いにも来なかったのに…。

そして、長男については、銀行の通帳と実印を弟達から無理やり奪い消えさったのです。

今は連絡もつかない状況で、他の相続人でどうするか検討中です。

本物の遺言書を破り捨て偽物の遺言書を作成した弟

母親は生前中、長男夫婦と同居していました。

また、二世帯にしており、その際にかかった費用などは全て長男が支出していました。

そのため、母親は、「家や土地は長男に、預貯金は兄弟で半分ずつ」という遺言書を作成していたのです。

しかし、母親の葬儀の際、弟はその遺言書を見つけ勝手に開封!

そして内容に激怒した弟は、その遺言書をなんと破り捨てたのです!

長男夫婦は、母親が遺言書を作成していたことを知らなかったため、相続については弟と話をして決めようとしていました。

ところが、葬儀から数日後、突然弟が現れてきて「母の遺書がある」と言って遺言書を出してきたのです。

「弟にすべての財産を・・・」

本当に母が残したものとは思えず、ダメもとで最寄りの公証役場で調べてもらいました。

すると、なんと別の遺言書があることが発覚!

家と少しの預貯金、たいした財産もないのにここまでするとは。。。

お金って人を変えてしまうのですね。

 

相続したはいいものの、実は故人に借金があった

親と賃貸マンションで同居していた長男の話です。

親の死後、預貯金などのちょつとした財産が問題になりました。

他の相続人は、

親と一緒に暮らしていたのが長男夫婦だったこと、

それに長男夫婦が年金暮らしでそれほどお金に余裕がなかったこと、

このような理由もあって、長男に全ての財産を取得させることに納得していたのです。

それなのに!

長男は最初からそのつもりだったのか、「親の財産は俺がもらうことになっていた」などと葬儀の際に大声で叫ぶ始末…。

それだけではなく、親の通帳や実印も隠し持っていたのです。

更に、他の相続人の好意を無駄にするような行動に!

「もう決まったことだ!後から文句を言われたくないからお前らは相続放棄しろ」

そう言って他の相続人に対して、相続放棄の手続きをするように迫ったのです。

他の相続人は、「長男夫婦とは二度と関わりたくない」と相続放棄に応じました。

しかし!

無事に財産を相続した長男でしたが、それから半年後、亡くなった親に借金があることが判明。

法律上、借金も相続の対象となります。

長男は返済をしなくてはいけません。

しかし、その金額は1000万円・・・。

年金暮らしの長男夫婦は返す当てなどありません…。

他の相続人に助けを求めましたが、誰も相手にしてくれません…。

自業自得ですが、どうにもならず長男は破産することになりました。 

相続について相談してみたいけど、誰にしたらいいの?

さて、どうでしたか?

あなたに関する相続は大丈夫そうですか?

「相続税がかからないようなうちだから大丈夫」

「自宅しかないから大丈夫」

「相続人は自分だけだから大丈夫」

「兄弟姉妹の仲が良いから大丈夫」

「遺言書があるから大丈夫」

すでに説明しましたが、何ら根拠のない「大丈夫」では安心できません。

「うちは大丈夫・私は大丈夫」って思っている人に限って…とよく言いますよね。

逆に、実際に揉めることなくスムーズに相続ができた方は、「もしかすると」と懸念を抱き、専門家の助言を受けています。

参考程度でも、一度専門家の意見を聞いておくことをオススメします。

ただ、相談する専門家によってそれぞれ得意分野が異なります。

専門家によって、できる手続き、できない手続きがあります。

そこで、以下の表を参考にしていただき、ご自分の財産の状況や対策の取り方などで、相談相手を決めるといいでしょう!

soudansaki

また、出来れば税理士と弁護士など、異なる専門家の話を聞いてみるのがポイントです。

相続という一つの案件であっても、その専門家ならではの視点、判断できること・できない事があるため、思いがけない助言が聞けるかもしれません。

一つの意見より二つ!

しっかり備えることができれば、落とし穴にはまる確立を低くできます。

特に借金がある場合には、相続人とは関係なく連帯保証人がいるなんて場合もあります。

生前中に債務整理ができれば相続放棄をしないで済む可能性もあります!

 

更に、遺言書一つでも落とし穴になる事もあるんです。

せっかく用意してあった遺言書なのに、条件を満たしておらずボツになるという…

遺言者も「ただ書けばいい」というものではありません!

その種類もいくつかあるため、どんな遺言書を残したらいいか?

こういった点も専門家に聞いてみるといいでしょう。

無料相談もありますので、気軽に利用してみてください。

何はともあれ、「うちは財産ないから関係ない、大丈夫」という考えはやめておいたほうがいいですね。

参考ページ : 相続に関する問題や悩みは無料相談を利用して解決!

 

コメントを残す

サブコンテンツ