友人の子供に宝物壊された!!弁償してもらえるの?

数日前に友人が子供(4歳)といっしょに私の家に遊びに来た時の話です。

4歳の子供が部屋で遊んでいました。

友人が子供から目を離した数分の間に、子供は部屋から出て廊下の窓の所に飾ってあった陶器の人形を割ってしまいました
写真13(陶器の人形)
私達夫婦で買った気に入った人形なので、特に私の妻も大切にしていました。

友人は、自分の子供が人形を割ってしまったにもかかわらず、謝らないのです。

私の妻は激怒して、友人に「弁償してね。15000円払ってよ!」と言いました。

友人は、私の妻に、

「旦那さんに15000円貸しています。奥さんが弁償して欲しいといっている金額と同額なので、差引ゼロですね」と言いました。

写真14(金銭消費貸借契約書と紙幣)
ようするに、友人は私に対する貸金と、子供が割った人形の代金を「相殺して!」「チャラにしょう!」とする提案をしてきました。

状況は、友人の子供に落ち度があり、また幼児(未成年者)の監督を怠っていた友人に責任があります。

友人側に責任があるのにチャラにしたいと言う友人の発言に対して、私の妻は「許せない。弁償してもらう!」と言って一歩も引きません。

私も妻の一歩も引かない気持ちと同じです。

どうしたら友人の子供が割った人形の代金を友人から弁償してもらえるのか考えてみました。

相殺とは、どんな制度ですか?

相殺とは、二人がお互いの間に「貸金」と「借金」がある場合で、その「貸金」と「借金」の清算をするときの方法です。

例えばその「貸金」と「借金」が同額であれば、お金の受け渡しは「なし」にする

また、一方の人から見れば、貸金が500円あるのと同時に借金が300円ある場合は、その差額の200円だけをもう一方の人に請求するものです。

簡単に言うと、「貸金」と「借金」の差額だけのお金を二人の間で動かすというものです。

  この制度(相殺)は、双方が取り立てをするという不便や煩雑さをなくすものですが、法律で、相殺が禁止されている場合があります。

幼児が他人に損害を与えてしまった場合の親の責任は?

民法712条では、未成年者は、その未成年者本人が行った行為

他人の権利や財産を侵害しているかどうか判断できない場合には賠償責任を負わないと規定しています。

次に民法714条では、

未成年者を監督する義務を負う者がその監督義務を怠ったことによって、未成年者が他人に損害を与えた場合には、監督義務を負う者は、その責任を負うという規定になっています。

この事例では、友人は、子供から目を離し、その結果、子供が人形を割ってしまったいました。

子供を監督する義務を怠ったことになり、人形を割ったことに対する賠償責任を負わなければなりません

ちなみに、子供は賠償責任を問われません

「故意または過失」によって他人の権利を侵害した場合の損害賠償する責任は、その行為の時から発生します。

したがって、人形を割った時から損害賠償の支払い時期は来ています。

また、私が友人から借りている15000円の返済時期もきています。

そして、この債務は、当事者間での「金銭債務」対「金銭債務」なので、この事象だけ見れば友人の方から相殺できるように思えます。

しかし、・・・

相殺を禁止している場合があります

「故意または過失」によって他人の権利を侵害した場合の損害賠償に関する債務は、他人の権利を侵害した側(加害者側)から相殺することはできません

この事例の場合にあてはめると、友人からの相殺をすることができないことになります。

民法では、被害を回復させる義務を加害者側に負わせ、債務を弁済させる旨を規定したものです。

もし、加害者側からの相殺が認められれば、相殺する目的で他人の権利を侵害する行為を認めることになってしまうからです。

言いかえると、仕返しが行われないように相殺を禁止しています。

まとめると、加害者から被害者に対する損害賠償の金銭債務は、被害者側から加害者に対する金銭債務があっても相殺は認められません

したがって、友人からは相殺の申込はできませんので、私の妻は、相殺の申込を断ることができます

最後に、トラブルを起こしたら、自分に非があるときは謝罪し、誠意のある行動を取りましょう!

子供(特に幼児)がいるお父さん、お母さん、自分の子供から目を離さないようにして下さい

特に外出時は自分の目の届くところで遊ばせるようにして下さい。

コメントを残す

サブコンテンツ