わたしの景品返して!勝手に応募したチケットが当たったけど誰のもの??

律子さんはかねてから欲しいと思っていた電動自転車がA社の懸賞賞品として出ていました。

自分と友人の弥生さんの名前で応募しました。

ある日弥生さんから「応募もしていないのに当選の通知が届いた。」と聞き、当選したことを知りました。

2015-05-23 10.33.04

「それは私が応募したものなの。」と律子さんが言うと・・。

弥生さんは「承諾もなしに私の名前を使って応募するなんて信じられない。私の名前で当選したのだから、この自転車は当然私にもらう権利があるわよね。」と言うのです。

弥生さんの言い分もわからないではありません。

しかし、「応募したのは私なので、賞品の自転車を譲ってほしい。」と何度お願いしても弥生さんは取り合ってくれません。

賞品の自転車は弥生さんのものになってしまうの?

懸賞に応募するとき、あまり深く考えたことはないかもしれません。

懸賞はある意味ひとつの契約だと言えます。

今回の懸賞は、A社が「当選したら電動自転車を差し上げます。」

という、条件付きの贈与契約になります。

つまり、A社が懸賞の応募者を募集するのが「契約の申し込み」、これに応募するのが「契約の承諾」ということになります。

律子さんが弥生さんの名前を使って断りもなく応募したという行為は、弥生さんを代理する権限がないのに勝手に名前を使って契約の承諾をしたということです。

法的にはこの場合、契約は無効であり、律子さんはもちろん、弥生さんにも賞品を手にする権利が認められません

しかし、弥生さんが「勝手に名前を使われたけれど、それはいいことにして、私が応募したことにします。」と言ったとしたら・・・?

弥生さん自身が応募したこととなり、賞品は弥生さんのものとなるのです。

こうなると律子さんはおもしろくないですよね。

 

応募の際の注意ポイント

もうひとつ、応募の際に忘れてはいけないものがあります。

懸賞の応募要項には、多くの場合、当選の権利を第三者に譲ることはできないと書かれていることをご存知でしょうか?

食品や化粧品、日用品などは当選したものをもらった後で、友人などにわけてあげることが可能で、あまり問題はありません。

しかし、車や現金などはその性質上、当選者の氏名による契約が必要になります。

もし、弥生さんが当選の権利を放棄すると、その当選は無効になります。弥生さんが律子さんに「当選の権利を譲ります。」と言ったとしても認められないのです。

 

私の友人が、自分と家族、そしてペット(猫)の名前でハワイ旅行に応募しました。

2015-05-15 17.34.26

そして見事チャンスを射止めたのはペットの「ルミ」

特賞のペアハワイ4日間の当選通知が届きました。

しかし、猫の「ルミ」に本人確認ができるはずもなく、代理のものが当選の権利を得ることもできず、泣く泣く

ルミは病気のため、今回は残念ながら辞退させていただきます。」とメールを送ったそうです。

笑えないお話です。

今回のケースのように、友人の許可も得ず、勝手に友人の名前で応募というのは、いいことではありませんね。

勝手に自分の個人情報を使用されるということは、本当に気持ちのいいものではありませんから・・・。

たったひとつの軽はずみな行為で、友人関係にひびが入りかねません。

今回のことは、厳しいことを言うようですが、多少不利益を被っても仕方ないと思います。

勉強したと思ってあきらめるより他に方法はないようです。

 

たとえ、弥生さんが「いいよ。」と許可したとしても、これが高額な品や賞金、商品券などであったらどうでしょうか?

「私がいいと言ったのは『名前を使うこと』で、『当選の権利を譲ること』ではないから、賞品は私のもの。」と賞品をめぐって争うことになりかねません。

 

こういうトラブルが起きやすいので、懸賞応募は自分の名前でするようにしましょう

律子さんと弥生さんの友人関係が壊れないことを願うばかりです。

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