秘密漏洩は重大問題!!身の回りでもありえる懲戒解雇とは?

企業秘密の漏洩 

会社の新商品開発のような企業秘密は、ネットの場だけでなく、そもそもそれを誰かに漏洩したというだけで懲戒解雇になってもおかしくありません。

裁判において秘密漏洩が問題となったケース

次のようなものがあります。

D氏は、ホーム・パーソナルケア商品等の製造・販売をしていたE社の製品評価マネージャーとして勤務していました。

ある時、D氏は転職を決意し、ヘア・ケア商品等の製造・販売をしているF社から内定をもらいました。

D社はF社への転職を決めていたにもかかわらず、E社が開発を検討していた製品の情報を知り、同種の製品の開発を別会社に依頼したり、また機密性が高い事項を議題としたE社の会議に出席。

そこでの資料を持ち帰ったりしたことから、E社は就業規則上の「従業員は会社の業務上の機密事項及び会社の不利益となる事項を他に漏らしてはならない」という規定に違反しているとして、D氏を懲戒解雇にしました。

裁判所もこの懲戒解雇を有効と判断しています。

このような会社にとって重要な秘密を漏洩する行為は、懲戒解雇に相当する行為なのです。

懲戒解雇されると、通常は退職金も支給されません

ネット社会はパブリックな空間

裁判所は、職場外でされた職務遂行に関係のない労働者の行為であっても、企業の円滑な運営に支障を来すおそれがあるなど企業秩序を侵害するものである場合には、懲戒処分を行うことも許される、と述べています。

もちろん、社員が日記に会社の悪口を書くというだけであれば何も問題はありません

これはプライベートなことです。

 

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しかし、いったんブログという形でネット社会に発信されると、世界中の人がそれを見ることができるのです。

ネット社会はパブリックな空間なのです。

したがって、会社の内部事情などを軽率に発信すれば、たちまち企業秩序侵害を理由に懲戒処分が課される可能性があるのです。

仮に本当のことを書いている場合は会社側も重い処分をするのをためらう可能性が高いですが、もし機密性の高い事柄(たとえば自社の製品のどの部分が他社よりも性能が劣っているかのような、一般消費者には知り得ない具体的な情報)を書いていれば懲戒解雇になっていたかもしれません。

勤務期間中のネット遊びは危険

あなたの会社には、

勤務時間中に会社のパソコンを使ってゲーム

自分のブログに書き込み

私的な興味でネットサーフィン

このようなことをしている社員はいませんか?

こうした社員の行為は、職務に専念する義務に違反すると判断される可能性があります。

職務専念義務違反とは、社員が仕事をするときに求められる義務で、法律に規定があるわけではありませんが、労働契約というものの性質上、当然に課されるものと考えられています(公務員は法律で職務専念義務が定められています)。

職務専念義務でいう「専念」が、その程度のものであるかは、はっきりしていません。

裁判所は一般に、社員にかなり厳しい義務を課す傾向にあります。

勤務時間中に労働組合のバッジをつけているだけで職務に専念していないと判断した例もあります。

ただ、多くの学説は、業務遂行に実害が生じえない程度であれば職務専念義務に違反しないと考えています。

たしかに、


勤務時間中にトイレに行ってゆっくり化粧をなおす。

社内の自動販売機にコーヒーを買いに行く

喫煙所に行って一服


各会社の方品にもよりますが、許容の範囲内とされることが多いでしょう。

しかし、自分のデスク上のパソコンを使った私的行為は、これと同視することはできません。

裁判所は、専門学校の教師が勤務時間中に業務用のパソコンを用いて「出会い系サイト」への投稿を多数行っていたことを理由とする懲戒解雇を有効と判断しています

常識内のことをしていれば懲戒解雇はありませんし、裁判所も厳しい判決は言い渡さないはずです。

周りは見てないようでちゃんと見ていますから、やってはいけない!!ばれてはいけないことは社会人としてやめましょう。

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