【ネットでの誹謗中傷・名誉棄損】刑事ではなく民事として対処する!サイトや掲示板での誹謗中傷被害の対処法| ウルトラ弁護士ガイド

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掲示板やブログで悪口や文句をかかれてしまった

インターネットでの掲示板やブログに書き込む際、匿名だからと安心していると思わぬトラブルにあってしまうことが多くあります。

というのも、そこにいる相手はどこの誰だか、どんな人かも分かりませんね。
本当の友人でさえもちょっとした事で言い合いや喧嘩になるのですから、見知らぬ誰かとはより注意が必要となるのです。

しかし、匿名だということに安心して、思うがままに書き込みをしてしまうかたが多く、相手も同様に悪口などを簡単に書きこんでしまうのです。
中には、どうやって調べられたのか、仕事先やプライベートに関する情報も書き込まれてしまうケースも少なくありません。

それも、顔が見えないことをいいことに、「会社では横領の常習犯」とか「誰とでも寝るアバズレ」など、身におぼえのないことを汚い言葉や卑劣な手段を使って執拗に傷つけてくるのです。

では、このような事態に陥ってしまったらどうしたらいいのだろうか。

サイトや掲示板、ブログでの誹謗中傷被害の対処法

自分で初めに出来る事は、サイトなどの運営者に連絡することです。

ただし、書き込みがあったサイトなどを閉鎖に応じる運営者は少なく、「当事者同士で解決して下さい」と言われる事が多いようです。

そこで、次に取る方法としては、民事的に解決する方法です。

というのも、誹謗や中傷というと、名誉棄損や侮辱罪などで刑事告訴したいという方も多いのですが、書き込みしている相手は匿名の場合が多く、特定するのが難しいのです。
仮に被害届を出しても、警察もネット上の犯罪は相手を特定するのが難しく、そう簡単にはいかないのです。

ですから、刑事ではなく民事として対処する方がいいかと思います。

まずは、誰が書き込みをしたか特定するために、悪口などを書き込んでいるパソコンのIPアドレスを調べます。

そしてそのIPアドレスをもとに経由しているプロバイダーや接続プロバイダーを割り出すことになります。

 ただし、個人が運営している掲示板では、接続の記録を残していない事もあり、特定までできない事があります。
この場合、残念ですが相手を特定する事はできません。
 
しかし、掲示板の多くはレンタルサーバーを利用しているため、掲示板の運営者ではなく、レンタルサーバーの管理者がいます。
ですから、この管理者にも記録の開示及びコメントの削除を求める事が可能です。
なお、このような要求を個人的に行う事も可能ですが、開示に応じてくれるかどうかは微妙なところです。

そもそも、サーバー管理者には開示する義務はありません。

どうしても相手を特定して何かしらの手段をとりたいと思うのであれば、専門家に相談する事をオススメします。

裁判沙汰になるのを防ぐためなのか、弁護士からの開示請求には応じてくれる傾向があります。

そして、これが上手くいけば、相手を特定する事、書き込みを削除する事ができます。

また、相手の特定ができれば、民事事件として損害賠償請求ができます。

刑事告訴できるのか?

では、刑事告訴はどうだろうか?
侮辱罪(刑法231条)や名誉毀損罪(刑法第230条)などの罪に問えるのか?と言う事になりますが、微妙なところです。

確かに、インターネット上の掲示板やブログなども、名誉毀損罪の要件(刑法第230条)には当てはまり、告訴する事はできます。
また、相手が特定できなくても告訴は可能です。

しかし、実際のところ、言い方は悪いですが、他の凶悪事件に比べて事件のレベルが低いとされてしまい、警察が本気で捜査する事は期待できません。

ただし、その書き込みが度を超えていて、「殺す」などの殺人予告的なものとなれば話は別です。

警察も相手を特定するためにそれなりの努力はしてくれるでしょう。
そして、相手が判明すれば、罪が科せられます。

さて、掲示板などでのトラブルの対処についてお話しましたが、このトラブルを解決するには個人では限界があります。
何もできないとは言いませんが、難しいと言ったところです。

そこで、無料相談などを利用して専門家に相談してどのような対処ができるか聞いてみるといいでしょう。

また、一つとしては、書き込みがあったサイトからは退去し、関わらないという対処も一つです。
よほどでなければ、相手もそれ以上は深追いしてこないかと思います。

このように、インターネット上などの顔が見えない同士が会話するような場所では、気軽に書き込みができる一方でトラブルになる事も多く、後々面倒な事にもなります。
既に利用されている方も、これから利用しようと思っている方も、少し注意をして利用するようにして下さい。

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