自分が借りた相手が闇金かもしれない!闇金かどうか見分ける方法〜違法業者から借りてしまった場合の対処法 | ウルトラ弁護士ガイド

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闇金からお金借りる闇金とは

  • 違法な金利で貸し付けをする
  • 返済能力がない人にも無理な貸し付けをする
  • 貸金業の登録なしで営業している

法律に違反して貸金業をしている違法業者のことです。

以前までは、事務所をかまえて貸し付けする方法をとるのが一般的でした。

しかし、今の闇金は詐欺集団のようなもので、ふつうの貸金業者として近づいてくるのです。

警察の捜査が厳しくなってからは、事務所をかまえずにプリペイドカード型の携帯電話を使って接触することが多くなっているのが特徴です。

申込みも、電話やメール、FAXで完結させ、相手と接触することなく貸付している業者もいます。

貸付や返済も振込みで行うため、債務者はどのような相手から借りているのか分からない状態です。

「普通の貸金業者から借りている」と感じ、闇金だとは分からずに借りている人も多くいます。

毎月ものすごい金利を払い続け、元本よりもはるかに多い金額を支払っているなんてことはよくある話なのです。

ここでは、自分が借りた相手が闇金かどうか見分けるポイントを紹介します。

闇金かどうか判断するには?

闇金(違法業者)を調べる方法はいくつかあります。

登録番号があるか確認しましょう

登録番号は貸金業を営むうえで必要な番号です。

大事

まずは登録番号があるかどうかを確認しましょう。

登録番号がない場合には、違法業者だと判断してください。

登録番号がある場合ですが、金融庁が登録番号を検索できるサイトを用意しています。

検索してみて、該当しない番号ならヤミ金で間違いないでしょう。

登録貸金業者情報検索入力ページ

登録番号については、もう一つ見極める方法があります。

東京で営業している業者にも関わらず、

「関東財務局長(1)11333」と表示されているなら、ねつ造だと判断してください。

東京は、関東財務局長ではなく「東京都知事」です。

違法業者は平気で登録番号をねつ造して表示しています。

登録番号があっただけで安心するのは危険ですね。

金利の確認をしましょう

利息制限法は、貸し出す金額によって年利を定めています。

太郎隊員

10万までは20%

100万までは18%

100万以上は15%

この金利以上は違法です。

「金利3%~」と言われたり、書かれていたりすることがありますが、下の数字だけをみてはいけません。

「上限」に目を向けてください。

具体的に10万円を10日借りたら金利が何%になるのかを確認しましょう。

利息制限法では

10万円の利息は最高でも18%。
「10万×18%÷365日×10日=利息は493円」

利息が493円までなら違法な金利ではないと判断できますね。

業者の名前を確認しましょう

業者の名前に注目してみましょう。

違法な貸し付けをしている業者の特徴は、大手の消費者金融と似た名前を使用しているところ。

例えば、レイコムなど・・・

レイクとアコムを合体させたような名前です。

「聞いたことがある名前だから大丈夫」だと錯覚を起こす人もいます。

違法業者の思うつぼですね。

どこかで聞いたことがある名前とか、大手と似たような名前を使用している場合は、闇金だと疑ったほうがいいでしょう。

違法な取り立てを受けている人は警察へ

借りた先からの取り立てがひどく違法な場合、警察に助けを求めたほうがいいでしょう。

貸金業法の第21条では、「取立て行為の規制」が定められています。

「人を威迫し、又は次に掲げる言動その他の人の私生活若しくは業務の平穏を害するような言動をしてはならない」

例えば、

  • 夜中の2時や3時、朝方の4時などに電話や訪問すること
  • 勤務先や家に訪問した際、債務者から帰るように言われたのに従わないこと
  • 連帯保証人でもない親や兄弟のところに訪問や連絡をして返済を求めること
  • 借り入れについて関係のない勤務先や親せき、親などに対して、借り入れしている事実を公表すること

警察に被害を訴えるときのポイントは、違法性を具体的に証明すること。

電話の内容を録音したものや取り立ての日記、違法金利が明記されているものなど、何かしら用意してください。

違法業者による違法な取り立てだと証明できれば、すぐに警察も動いてくれます。

違法な金利で返済している人は弁護士へ

違法業者であることが分かっても、違法な取り立てを受けていない場合には警察は動いてくれません。

警察に対応を求められない場合の相談先は、弁護士がいいでしょう。

弁護士であれば、一日で取り立てをとめることができます。

さらに、弁護士は法律的にみて、返済する必要があるかどうかを判断できるので、借金自体がなくなる可能性もあるんです。

違法な金利での貸し付けは、「元金すら返済しなくてよい」とした判例もでています。

最高裁判所平成 20 年 6 月 10 日判決の概要

相談を受ける際には、借り入れと返済日が分かる明細書や相手業者のメモなどを用意しておくと話もスムーズです。

・弁護士費用の相場

初回相談料無料が殆どです。

闇金1社につき5万円が相場です。

なお、着手金がなく成果報酬として3~5万円とする事務所もあります。

分割での支払いができる事務所も多くあります。

いますぐ無料で相談するならこちら

警察や弁護士に相談しても仕返しされないの?

警察は違法性があると判断すれば動き、業者に対して直接電話をして注意や警告をします(電話警告といいます)。

業者側にしてみると、警察が動いたことで逮捕される可能性がでてきてしまった・・・。

違法業者も捕まりたくはないため、それ以上違法な取り立てをしてこないのが通常なんです。

また、登録しないで営業しているとなれば、警察は業者を取り締まるため逃げていくでしょう。

まれに逆上するような場合もあるので、下記の注意点もよく読んでください。(警察に相談する際の注意)

一方、弁護士に相談したことがバレた場合でも、違法業者は「裁判なんて起こされたら面倒だ」と考えます。

弁護士が入れば、

  1. 全額返還や慰謝料
  2. 損害賠償の請求
  3. 銀行口座の凍結
  4. 刑事罰

などを受ける可能性もあるからなんです。

業者側にしてみると、それ以上しつこくやっても何一つメリットはない。

リスクがある債務者を追うくらいなら、他のターゲットから回収した方がいいと考えて諦めてくれるのが通常です。

警察に相談する際の注意

相手が暴力団の場合、警察に相談した事がばれると逆上することもあります。

警察がすぐに対応してくれればいいのですが、警察は基本的に動きが遅い・・・。

警察を早く動かすためには、違法行為を証明できる写真や取り立ての録音テープなどを持参していくこと。

相談にいくなら、

  • 証拠とヤミ金業者の名刺
  • 借用書
  • 銀行の振込明細

集められるだけの資料を用意して、被害届を出せる状態でいったほうがいいでしょう。

弁護士への相談を考えたら

弁護士の多くは、面倒がかかる闇金問題は嫌がります。

闇金問題に力を入れていない事務所だと断られることも多くあるんです。

まずは闇金問題を受けてくれる事務所を探すことから始めてみましょう。

相談先が見つかったら、本当に解決してくれる弁護士かも確認しておくべきですよ。

  • 「どんな業者でも対応してくれるのか?」
  • 「ヤミ金かもしれない借入でも相談できますか?」
  • 「暴力団絡みでも受けてくれますか?」

質問した回答やホームページに紹介されている実績から、解決してくれそうな弁護士を選んだほうが間違いないですね。

相手が暴力団と断定できる場合には、弁護士会の暴力団関係の委員会(民暴委員会)に所属しているかどうかの確認もしておくといいでしょう。

まとめ

見分け方を知り、はじめから闇金業者だと分かっていれば、利用することを避けられるはずです。

しかし、闇金業者も巧妙に近づき、違法な貸し付けだと気づかせないようにあらゆる手を考えています。

細心の注意をはらい、業者からの以下のような誘惑にはだまされてはいけませんよ。


・独自の審査

・融資を断られた方でも可能

・ブラックの方も可能

・借り入れ困難でも積極融資

・特別融資

・収入証明不要

・ご成約の方にもれなく○○プレゼント


借りてしまってから気づいた人は、今後、どのような対応をしていけばよいかの助言を受けるべきだと思います。

闇金の対応に慣れた弁護士事務所が無料で相談にのってくれる窓口もあるので、利用するといいでしょう。

関連ページ:闇金問題を得意とする弁護士事務所の一覧

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