【年金受給者・生活保護受給者の借金解決方法】自己破産手続きで借金解決!追い詰められた方の解決事例 | ウルトラ弁護士ガイド
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生活保護、年金受給者で借金がある状況はどうにもならないと思っていませんか。
世間では、借金が返せないなら夜逃げか死ぬしかない、というイメージですが、そんなことしなくても普通の生活に戻れる方法があるのです。
しかし、以前は私自身も死ぬことを考えていました。
年金暮らしの父親の借金を肩代わり。
さらに自分も無職で生活保護を受けている状況。
一時は八方ふさがりの状況で、深刻な状況だったのです。
そんな時に、唯一の解決方法に出会いました。
自己破産手続きです。
たった半年ほどの手続きで、借金から逃げることもなく、普通の生活を取り戻すことができました。
ここでは、借金苦で死ぬことまで考えた私が借金を解決した体験談を紹介します。
収入がない方でも借金を解決できる方法です。
ぜひ参考にして下さい。
目次
年金暮らしの父親に借金が!高齢者の借金の実態
生活保護を受け無職の方が、年金暮らしの父親の借金を肩代わりしてしまった体験談です。
今から1年半前までは普通に仕事していたのだけど、精神的なダメージからうつ病に・・・。
職場には1年間の休職を受け入れてもらえたものの、復職できる気持ちにはなれなかった。
会社とは1年間という話をしていた。
復職出来ないことを伝えると「退職願の書類」が送られてきた。
要は、「自主退職しろ」ということだ。
このまま会社にしがみついているより、退職してしまったほうがスッキリすると思い、自主的に辞めることにした。
問題はお金のこと・・・
それまでの貯金も休職中に殆ど使い果たしてしまっていたため、生活が厳しくなってきた。
父親はいるが年金暮らし・・・
頼れるわけもなく、生活保護の申請をすることに。
そして私は、生活保護受給者となった。
これを機に、私は1人暮らしを辞めて父親と生活することにした。
父親と生活するのは20年ぶり。
父親も既に70近かったため、丁度良かったのだと思うようにした。
私自身も退職をしたことで、仕事の事はゆっくり考えよう。
生活はギリギリだけど生活保護のお金と父の年金でどうにかなる。
気持ちは前向きだった。
会社の対応に納得いかない場合はこちらを参考にしてください。
父親に借金があることが発覚!寂しさを紛らわすためにギャンブルを
年金暮らしとはいえ、退職金もそれなりにあって不自由なく生活していると思っていたのに・・・。
どうやら4年前から借金生活になっていたようだ。
その理由はパチンコ。借金の額は200万だった。
ギャンブルなんて大嫌いだった父親がなぜ???
「やることがなくて・・・」
仕事を退職してから何をしたらいいのか分からず、時間を持て余していて、なんとなくやってみたらのめり込んでしまったと・・・
特別、何の趣味もなかった父だったので、私も心配していたことだった。
でも、たまに電話して様子を聞いても、
「それなりに楽しくやっているよ」
という回答だったので、その言葉を信じて安心していた。
しかし、現実は違った。
「「貯金は?」
「もうない・・・」
「0円ってこと?」
「ああ・・・。パチンコに使ったのと返済で・・・」
「どうすんだよ!この借金?」
「家でも売るしかないよな・・・?」
「家を売る?住むとこなくなるじゃんか!」
「アパート暮らしするしかないよな」
「この借金、今はどうしてるの?」
「返せないから返してない」
「は?いつから」
「ここ3カ月くらいは返してない。それまでは他の金融会社から借りては返してをしていたんだけど」
「こうなる前に言ってくれればよかったのに」
「心配や迷惑をかけれないだろ」
「そうだけどさぁ。これどうすんだよ・・・」
200万というこの借金。
私と父には大問題!
私は15万程度しか残っていなかった。
父親の年金と私の生活保護費が入ってくるものの、借金を返済できるほどの余裕はない状況だったから。
どん底からの転機は精神科医だった!弁護士につないでくれた精神科医の存在
一人寂しい父をほっといた自分も悪かったのだと、責任を感じていた。
それに、このまま放っておくわけにもいかないと・・・。
少ない貯金を下ろして、ある分だけを債権者に返済した。
それで借金がどうにかなる事はないし、減ったといえども微々たる金額。
残りの180万をどうするか・・・。
とにかく少しずつでも返していくしかなく、父にもギャンブルを辞めるように言い聞かせた。
しかし、どうにも出来ない状況に悩んだ私は、自身のクレジットカードのキャッシング枠を利用して返済してしまった。
そんな心配もあったけど、そんな事はどうでもよくなるくらい追い込まれていた。
一時はよくなりつつあったうつ病も再発。
うつ病再発で父親の借金問題どころではない状況に〜一人で抱え込んでも解決はしない
何の希望もなくなり、全てが面倒に・・・。
父と一緒に死んでしまった方が楽な気さえして、どうやって死のうかと考える日々。
あまりのストレスから寝ることさえできない状況で、かかりつけの精神科医に薬をもらいに行くことにした。
「先生、ここに来るのも今日で最後にします。私にはもう薬は必要なくなりますので。」
「何かありましたか?」
「もう無理なんですよ」
「何が無理なんですか?」
「全てです」
「全てとは?」
「年金暮らしの父に借金があって・・・。貯金もなし。返すお金もない。どうにかしてあげたいけどこんなですし。私にも借金ができてしまって・・・。もう無理なんですよ」」
「そうでしたか。それは本当に大変でしたね」
「はい。父親には申し訳ないけど、どうにもならないんです」
「だからと言って死ぬにはまだ早いですよ」
「もういいんですよ・・・」
「きっと大丈夫ですよ」
「先生、気軽に言わないで下さいよ」
「私は本気で言ってますよ」
「どうしろっていうんですか?」
「ちょっと待っててくださいね」
そういうと、先生は席を外し、5分くらいして戻ってきた。
「明日、何かご都合はありますか?」
「ないです」
「お父さんの方も?」
「父もありませんよ」
「それなら、明日の午後1時にここへお父さんも連れて行ってください」
渡されたのは弁護士事務所の場所が書かれたメモだった。
「弁護士のところですか?」
「そうです。きっとどうにかしてくれますから」
「でも、お金がありませんよ!」
「それも大丈夫です。私の方からあなたが行くと伝えましたから、とにかく行ってみてください」
「先生、いきなり弁護士のところなんて・・・」
「あなたの口から死ぬなんてことを聞いたのは初めてです。それは借金のせいですよね?」
「・・・」
「だとしたら、あなたの気持ちを以前の状態に戻すためにも、まずは借金の解決をしましょう」
「そんなに簡単に言いますけど、無理だと思います」
「気が乗らないのはわかりますが、話を聞くだけでも行ってみてください」
「分かりました・・・」
参考ページ:借金が返せなくても命までは取られない
弁護士によるサポート〜自己破産の悪いイメージは知識不足による間違いだった
私は父を説得。
「俺だって嫌だよ。だから、もう死ぬしかないと思っている。ただ、最後のかけで行くだけは行こうと思う」
父は黙り、弁護士事務所について来てくれた。
弁護士に会うと、債務の状況は?と聞かれ、自分たちの状況を説明した。
私名義のもの
ニコスカード | 50万/td> |
---|
父親名義のもの
クレジットカード | 30万 |
---|---|
プロミス・アコム | 120万 |
弁護士は、私たちの債務状況や収入の状況を聞くと、「自己破産」がいいと・・・。
私は出来れば自己破産だけはしたくなかった。
「やはり、生活保護では返済するのは無理ですか?自己破産以外に何か方法はないですか?」
「仕事は当分決まりそうにない状況ですよね?」
「はい。でも、自己破産するのは嫌です。怖いんです!」
「そんなに自己破産って怖いイメージですか?」
「何か制限があったり、破産すれば他の人にばれたり。今は病気だから仕事できないけど、そのうち仕事始めます。バレるんじゃ?債権者にだって何言われるか分かりませんし。もう自殺するほうがいいのかと・・・」
「落ち着いて聞いてくださいね」
「・・・」
参考ページ:住宅ローンや借金の返済が厳しい方!国が認める自己破産制度で借金を無くす!
自己破産をしても普通に生活はできる!無職年金受給者の唯一の解決方法
「制限があるといっても職業制限で一時的なものですから関係ありません。また、自己破産すると官報というものに記載がされますが、一般の方で見る人はいません。
復職の際も心配はないと思います。また、自殺を考えるくらいであれば自己破産したほうがいいです。 破産後も普通に生活はできます。債権者はあなたには何も言ってきませんよ」
」
「そうなんですか?」
「ただし、家があるのでこれだけは処分することになります」
「やっぱりそうですよね。そうなると家具とか全部をもっていかれますよね?」
黙っていた父が、
「家を売る覚悟はできています。しかし、自己破産をお願いする費用がありません」
お金がなくても自己破産手続きを弁護士にお願いできるのか?立て替え制度の利用
「その点ですが、まず代理援助制度を利用したいと思います。家具や生活に必要な物は残せますので大丈夫ですよ」
「なるほど・・・。その代理援助とは?」
「弁護士費用の立て替えをしてもらう制度ですね。前は法律扶助って言われていたもので、立て替えてもらって少しずつ返済するという」
「立て替えですか。借金ですよね?」
「借金と言えばそうですが利息はありませんので少し違いますね」
「いくら払えばいいんですか?」
「おそらく、息子さんのほうは生活保護を受けてますし、当分お仕事は無理との診断書もつけれるので、返済が免除になるかと。」
「つまり、費用がかからず先生に自己破産をお願いできると?」
「そうですね。ただ、お父様の方は年金があるので返済することにはなりますが、高齢なので一部免除になると思いますし、月5000円から1万円の返済かと」
「そういうこともあるんですか・・・」
「家がありますので少額管財事件となり裁判所に払う予納金20万円が必要になります。これはご負担することになります。ただ、破産申し立てまでに少し時間がありますので、それまでに貯めていただければ大丈夫かと」
「つまり、20万円を貯めてから申立すると?」
「そうですね。お父さんの年金と家賃はないので月5万円は貯めれそうかと?」
「できると思います」
「それでいきましょう」
「私たちの借金、先生にお願いして解決できるということですか?」
「家があるので、長ければ1年近くかかるかと思います。解決はできますよ」
「ありがとうございます。お願いしてよろしいですか?」
「わかりました。では代理援助の申し込みからしましょう。実際には破産手続きの準備に入るのは代理援助の決定がおりてからになります」
「法律扶助に申し込んで弁護士にお願いすることになったと正直に伝えていただいて構いません」
「わかりました」
「あ!生活保護費から借金返済はダメですよ。しないでくださいね」
「でも、債権者への返済が・・・」
「もうしないでいいですよ」
「そうなんですか?」
「明日にでも債権者に対しては受任通知を出します。届けば連絡も来なくなります」
「本当にありがとうございます。よろしくお願い致します」
代理援助の申請〜審査と決定までの流れ
法律扶助(代理援助)の申し込みに当たっては、弁護士から言われた書類(年金受給証明書や生活保護証明書の写し、財産や収入がわかる書類など)を用意した。
弁護士の方から申し込みをしてくれたお蔭なのか、個人面談はなく書類審査で終わった。
2週間後には決定もでた!
弁護士が言っていたとおり私の方は免除されることになった。
ただ、父親については償還額の減額はされたものの、少額管財事件ということから予納金20万円は自分で用意することに。
また、返済については2カ月後からのスタートで月々5000円になっていた。
自己破産による解決へ〜申し立てから免責まで
それを受けて弁護士によって私と父の破産の申し立てがされた。
私の方の手続きは約3カ月で何事もなく終了し、免責許可及び認可されて借金はすべてチャラに!
しかし、父親の方は持ち家があり管財人という弁護士が選任されて配当までをすることになるので、やはり長ければ1年近く要するとのことだった。
ただ、この間は自宅に住み続けていいということ。
弁護士からはこの期間中にアパートに引っ越すための費用を貯めてアパートを見つけるようにと!
面接については時間的には30分程度で終了。
聞かれたのは借金についてや財産のことなど。
これが終わると、管財人による調査や準備が行われて債権者集会が開かれた。
集会と言っても、実際に参加してくる債権者はおらず無事に破産手続も終了した。
因みに、債権者が消費者金融などだと、参加しないのが一般的らしい。
そして、破産手続きが終了したと同時に免責審尋があり、特に問題なければ免責へと。
これらはすべて勝手に進行されるため、詳しいことはよく分からないけど弁護士から始めに説明されていたし、事務所からの経過報告があったので安心して待つことができた。
申立から10カ月頃、
ついに裁判所からの免責決定が下りた
その一カ月後には免責決定が認可されたとの報告が!
これで完全に借金の返済は免除されて父も私も債務者という立場から脱することできた。
参考ページ:法テラスの無料相談や法律扶助制度を上手に使って問題を解決
解決できた今だから思う事〜どんな状況でも借金は解決できる!
父も私も自己破産については悪いイメージしか持っていなかった。
それに、借りたものを返せなかったという罪悪感が残るのではないかと・・・。
そういうのを一生引きずるのが嫌だった。
しかし、全てを終えた今、恥ずかしい気持ちはあるけど、
また、父が一生懸命に働いてきて建てた大事な家を失うことになったのは残念だけど、死ぬことを考えていた自分とその言葉に対して何も言わなかった父。
私たちにとってはそれほど大したことではなかったように感じている。
現在、普通の生活を遅れています。精神的にも追い詰められていません。
自己破産という方法によって、お金のない、職もない困難な状況から抜け出せました。
本当に良かった!