専業主婦なのに借金!夫に内緒の借金をどうやって解決する?収入のない人の解決事例 | ウルトラ弁護士ガイド
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現在は、簡単にお金を借りられる状況です。
ちょっとした生活費の不足を簡単に借りることができるため、借金を気軽にする人が増えています。
また、カードショッピングも同様です。
仕事をしていない主婦でも利用することができ、多くの方がカード決済をしています。
しかし、パートや低収入の方、または主婦など収入のない方がお金を借りたりカードを利用するリスクは大きいです。
できれば利用するべきではありません。
返済に追われることになるからです。
ここで紹介する方も同様で、専業主婦の方が、生活費が足りずにカード決済をしてしまい、返済ができずに借り入れまでするようになりました。
夫に内緒のまま多額の借金を抱えてしまったのです。
主婦で収入がない状態。
どのように解決すればいいのか?
体験談をもとに借金の解決方法を紹介していきます。
目次
贅沢もしていないのに多額の借金!主婦が借金をしてしまった理由とは!?
パート勤めをしている主婦。
夫に内緒で借金をしていたのです。
「なんでこうなってしまったんだろう」と悩んだそうですが、原因は単純に生活費の不足でした。
贅沢していたわけではありません。
もちろん、ギャンブルやショッピングで借金したわけでもないのです。
夫の収入は年収700万円くらいはありましたが、子供が2人いて、生活費としてもらえたのは毎月6万円。
さらに、そこから子供のお小遣いや交通費、洋服代などの雑費や医療費、学校の集金なども払っていたので、かなり厳しい状況だったのです。
当然、不足する時もあります。
その場合には、始めのうちは結婚前に貯めていた自身の貯金をおろしてやりくりしていたそうです。
しかし、その貯金もそこをつき現金が足りない時がついに来てしまいました。
この時点で夫に相談したわけですが、
「無駄遣いしなきゃ足りるだろ」
と言われ、お金の管理がなっていないことを責められてしまったのです。
自分の家計の管理がいけないのかと自分を責めてしまい、夫には結局それ以上は言えなくなってしまいました。
夫に言えなくなったことで借金が膨らむことに
ただ、そのカードを利用した際に引き落とされる口座は妻自身の通帳です。
既に残高はゼロの状態でしたので、当然、残高不足で支払いの請求がきます。
夫にうるさく言われるのが嫌だった妻は、この支払いのためにキャッシングをしてしまったのです。
最初はたったの2万円でした。
初めての利用で不安だったそうですが、あまりにも簡単にお金を借りられてしまったことに驚いたそうです。
その後も、返済ができない、食費などが足りない度に簡単に借りられるキャッシングに手を出すようになってしまいました。
参考ページ:借りている業者が闇金かどうかを見分ける方法
みるみるうちに膨らむ借金!返したくても返せない状況に
キャッシングやカードは、普通の感覚を麻痺させるものです。
お金が足りなくなったらキャッシングすればいい。
間違えていることなのに、気が楽になってしまうのです。
問題は、借りたお金をどうやって返すか?ということでしょう。
妻は、返済のために借り入れをしてその場の状況を乗り切っていました。
これを繰り返した結果、当たり前ですが借金は減ることなく増えました。
それも見る見るうちに・・・。
既に、この時にはカードの支払いが20万。
消費者金融からは2社で30万。
収入のない妻にとってはどうすることも出来ない金額です。
そこで、妻は夫へパートに出たいと相談しました。
ところが、
「パートして稼いでまで何に使うんだ?」
「自分の美容院代や子供の衣類代。今もらっている6万円では足りないから」
「美容院なんて3ヶ月に1度だし、子供の洋服だってそんなに買うもんじゃないだろ」
「なぜ6万では足りないんだ?」
妻は足りない理由をきちんと説明しましたが、残念な結果に。
「自分の洋服や美容院の為に必要なら、その時に渡す!」
夫は、パートに出ることを許してくれなかったのです。
妻はできる限りの節約をしました。
しかし、夫の知らない借金が50万になってしまったのです。
ついに返済をやめることに!裁判所からの督促状が届く
1社については、支払いをやめてしまいました。
やめたというより、支払いができないのです。
催促の電話も一切でるのをやめてしまいました。
すると、その債権者から裁判所を通して督促状がきたのです。
「どうしよう・・・」
妻は、ついに夫のカードを利用しました。
とりあえず、債権者に電話して、40万のうちの半分を入れることで話がついたのです。
夫のカードを利用して20万円をキャッシング。
正直、すぐにバレると思っていた。
しかし、夫には気づかれませんでした。
バレる前にどうにかしなきゃと思い、妻は別のところで新たな借入をしたのです。
更に、別のところでも・・・。
そして、借りては返すの繰り返し。
仕事もしていない方がお金を借りてしまえばどうなるかなんて、簡単に想像がつきますが、それでも借金をしてしまうのです。
参考ページ:今すぐ無料で専門家に相談したい方はこちら
夫に打ち明けるきっかけは専門家への電話での無料相談〜借金解決へ
長年、借金を繰り返した結果、全部合わせると215万の借金に。。
借金の内訳
夫名義のもの
Aカード | キャッシング50万円 |
---|---|
Bカード | リボ残高45万円 |
私名義のもの
レイク | 30万円 |
---|---|
プロミス | 20万円 |
地方銀行ローン | 30万円 |
地方銀行ローン | 40万円 |
家族の生活費のためだし仕方ないと思ってやったことですが、夫婦といえども内緒で勝手に使うのは犯罪です。
夫に関しては、この段階でも妻が借金していたことには全然気づきませんでした。
妻は、額が増えるたびに怖くなり、何度か「夫に打ち明けよう」と思ったこともあったそうですが、「どうしよう、どうしよう」と考えるだけで打ち明けることはできなかったのです。
あれだけお金にうるさい夫だし、余計な不安や心配をかけたくない・・・
それに、金額も大きくなりすぎていたので何を言われるか分からない。
激怒して「離婚する」と言われそうで怖くてなかなか言い出せなかったそうです。
借金の事は誰にも相談できませんでした。
ただ、ネットのコミュニティーサイトに相談してみたことが解決へ向かうことになったのです。
コミュニティーサイトで全てを打ち明けた妻は、多くの主婦が夫に内緒で借金をしていることを知りました。
そして、コメントの多くに
「弁護士に相談したほうがいい」
「夫に打ち明けるべきだ」
と、書き込みがあったのです。
妻は、初めて弁護士に相談してみようと考えました。
経験者からのコメントでは、法テラスという場所も教えてもらいました。
妻は、とりあえず電話での無料相談やっていた事務所を利用することに。
参考ページ:法テラスの無料相談や法律扶助制度を上手に使って問題を解決
初めての電話無料相談
電話での無料相談がどんなものだったのか紹介します。
実際にされた、相談者のやり取りをみてください。
「借金があります。仕事もしてないので返すあてがありません。どうしたらいいでしょうか?」
と伝えた。
「結婚はされてますか?」
「はい。ただ、夫は借金があることを知りません」
「もしも相談に来られるなら、旦那さんも連れてきてください」
と言われた。
「夫にはこのまま内緒にしたままどうにかしたいのですが・・・」
「全く収入のないあなたが今の借金を解決することは無理です。自己破産するにしても今後の事を考えたらやはり一緒に借金ついて考えるべきです」
当然の回答でした。
もう夫には言うしかないと思いました。
ただ、弁護士は最後にこう言ってくれた。
「旦那さんに内緒で借金をしたことは間違いでしたが、あなただけのせいじゃないと思いますよ。旦那さんにも原因があるんですから、一緒に解決する責任があるのでは?」
「でもきっと、私の責任にされます。あの人は生活していくうえでいくらかかるかを理解しようとしなかったし、聞く耳も持たなかったので!」
「連れてきていただけたら、僕の方からもそれは説明します。旦那様が生活費の事をもっと理解してあげないとまた同じことを繰り返す事になりますし」
確かに言う通り、夫にも家計についての事をもっと理解してもらわないと同じ事を繰り返すと思えた。
しかも、それを分かってもらうには私からではきっと無理・・・。
夫の性格からして、どんな理由であろうが「借金する人の気持ちなど全く理解できないだろう」と感じていたから。
しかし、弁護士の言葉が私の背中を押しました。
離婚を突きつけられる覚悟で説明することに!
参考ページ:借金が返せなくても命までは取られない
夫に借金を告白
「突然ですいませんが、あなたに言えずにいたことが」
「何?突然」
「私には借金があります」
夫の形相が変わった!
「どういうこと?」
私は初めてカードやキャッシングを利用した10年前の事から説明した。
「冗談じゃない!!!」
夫は激怒した。
「お前、俺に黙って何につかったんだ!」
「家族にかかる生活費だけです」
「嘘つけ!ちゃんと渡していたじゃないか!」
「あれでは足りなかったのよ・・・」
「他の家だって同じようなもんだろ!それでも普通は借金なんてしてないだろ!」
「他の家はどうかは分かりませんけど、節約をしてもしても足りませんでした」
「なんで、借金する前に足りないと言わないんだ!!」
「言いました。相手にしてもらえなかったけど・・・」
「だからと言って借金までするか?こんな大金になるまで黙っているなんて!」
「言えなかった。不安だったし・・・」
「はぁ?いきなり聞かされるこっちの立場はどうなるんだよ?」
「すいません。自分で何とかしますので」
「どうにかするって、お前収入ないんだし、どうにもならないだろ」
それ以上、夫は何も言ってこなかった。
借金の事を伝えてからは、夫とは毎日無言。
責められているみたいで息苦しかった。
離婚したいと言われることも覚悟した。
弁護士に報告
再度、電話で相談した弁護士に連絡をして、夫に借金の事を打ち明けた事を伝えました。
「一度、旦那様も連れて相談に来られてみませんか?」
「でも、夫が一緒についてきてくれるかどうか・・・」
「とりあえず、最初の相談は無料なので、最悪あなただけでもいらしてください。そうじゃないと何も変わりませんよ」
「分かりました。夫も連れていけたら連れていきます」
弁護士によるサポート!
私は、弁護士に相談する予約をとったことを夫に伝えた。
「一緒に来てほしい」
「弁護士?ハァ・・・」
「弁護士さんからあなたも連れてくるようにと言われて・・・」
「お前がどうにかするんじゃなかったの?」
「ですから働かせてもらいます。」
「好きにすれば!」
私は悔しく思い、次の日から職探しをした。
40後半にもなって職探し。そんな簡単ではなかった。
仕事を選んでいたわけではないのに・・・。
それでも、知り合いの紹介でパートで働くところが決まった。
そして、相談の日が来た。
「今から、弁護士のところに行ってくるので・・・」
「俺も行く」と・・・
弁護士事務所につくと、個室に通されて電話で対応してくれた弁護士がきた。
弁護士との面談相談
夫は何も語らずただ黙って座っていた。
「奥さんから大まかなことは聞いていますが、まずは借金について整理させてもらいます」
弁護士から借金について一通りのことを聞かれた。
借入時期や返済について、使途についてなど。
「金額的には220万くらいですね?」
「はい。」
「すいませんが、ご主人様の年収と貯金があれば教えてください」
「なんでですか?」
夫は「俺は関係ない」と言いたそうだった。
「あの、失礼ですけど、理由は生活費の不足です。夫として関係ないとは言い切れませんよ」
「いや、それは分かっていますが、私は十分にお金を渡していましたよ」
「おいくらですか?」
「月に6万です」
「それで食費に雑費に衣服代や医療費を払って足りると思われているんですか?」
「足りるんじゃないですか?他の家だってそのくらいだと思いますが」
「それは何もなければ足りるかもしれませんが、現実的にはギリギリですし、不足する月がでてきて当然です」
「余る月だってあるはず!!それを回せばどうにかなるんじゃ?」
「ちょっといいですか。奥様を見てどう思われますか?贅沢しているように見えますか?」
「それは知りませんけど。普通なんじゃないですか?」
「いいですか、家族4人分の食費だけでも月に3万はかかります。そこに子供の洋服代やお小遣い、おやつ代やあなたのビール代。学校の集金など・・・3ヶ月に一度は美容院代。時には奥さんだって洋服を買われるでしょう。それにちょっとした洗剤などの生活必需品だってばかになりません。」
「・・・」
「それにお子さんがサッカーで、土日は試合に出ていませんか?」
「まぁ・・・」
「交通費なども奥様の方から出させていたわけでしょ?」
「そうですが・・・」
「それを6万円でやれというのは・・。!計算されたことありますか?」
「いえ。全て任せていたので」
「あなたは急に借金があると聞かされたといいますが、奥さんから生活費の事で何か相談されて言われたことはないですか?」
「ありましたけど。十分に渡していると・・・」
「なんでちゃんと聞いてあげなかったんですか?」
「パートさえも認めてあげなかったそうですね。」
「それはそうですけど、まさか借金するほどとは思っていませんでしたから」
「奥様からのSOSだったんじゃないですか?それなのにあなたがそうだから借金を繰り返してここまできたんですよ・・・。その奥様がどうにかしなきゃと思ってずっと言えずにいた借金を今になって打ち明けたんですよ!」
「・・・」
「これはあなたを責めているわけではありません。奥様の責任だけではないことを理解して欲しいのです。あなたにも責任の一端があることをわかってもらいたいのです。」
弁護士は私が言いたかったことをすべて代弁してくれた。
「では、そのうえでこの借金をどうするかを考えたいのですが、いかがですか?」
「わかりました。話を進めてください。」
「旦那様の収入と収支について教えてください」
「年収は700万くらいです。月の手取りは35万くらい。そこから保険や住宅ローン、水道光熱費・携帯代など抜かして月5万から6万円くらいを貯金に回してます」
「一時的に貯金が出来なくなりますが、月に5万くらいは返済に回せるということになりますね」
「どれくらいの返済期間になりますか?」
「現在の残高では220万の借金があります。このうちの2社については約8年借り入れと返済を繰り返していますので、おそらくかなりの減額か過払いになるかと・・・」
「過払いですか?」
「はい。奥様が借り入れした際の利息が、消費者金融の利息がまだ利息制限法よりも高い利率の時ですので、利息制限法で計算し直せば、払いすぎている可能性もあります。」
「そうなるとどうなるんですか?」
「多く支払っていれば取り戻します」
「借金が減るんですか?」
「220万よりは間違いなく減るでしょう」
「少しでも減ってくれれば・・・。貯金で一括で返済することもできます」
「そうですか。では私の方で進めるという形でよろしいですか?」
「お願い致します」
参考ページ:借金トラブルは自力で解決できる?〜弁護士の無料相談を活用して早期解決
夫の気持ちや態度にも変化が!
弁護士の相談以降、夫とは会話をすることはありませんでした。
私がしたことは間違っていたのだと感じたそうです。
だから、夫に何を言われても仕方ないと。。
しかし、夫にも変化はありました。
「パート始めるんだろ?」
「はい。明後日から」
「週に何日入るんだ?」
「週4日で、子供たちを送り出してから2時くらいまでの予定だけど」
「月に5万くらいか?」
「それぐらいかと」
「そしたら、俺から渡すお金は変わらず毎月6万で大丈夫か?足りない時は言ってくれ」
「自分のパート代が入ってくるんで大丈夫です」
「それだと足りないんだろ?俺からもこれまで通り6万は渡す」
「・・・はい」
「もし、それでも足りないときは言ってくれ」
「ありがとう」
「あの借金だけど、あれは俺の方でどうにかするから大丈夫」
すべてを受け入れてくれたんだと思えた。
夫には私の気持ちなど到底分からないだろうと思っていた。
しかし、違った。
弁護士のおかげだと思う。
夫は気持ちの整理をつけるのに時間はかかったけど、理解してくれた。
私のことも受け入れてくれたのだ。
参考ページ:借金問題を得意とする弁護士事務所の一覧
任意整理で借金が114万も減るという結果に!
弁護士に依頼してから2か月が経った頃でした。
弁護士から手紙が届いたのです。
夫名義の借金については、
Aカード:キャッシング50万円とBカード:リボ残高45万円についてはそれぞれ1万円ずつの減額
しかできなかったとのことでした。
ただ、
私名義のものがレイクの30万円が2万円になり、プロミスに関しては3万円の過払いが発生
していたのです。
また、地方銀行ローンについては、途中で代位弁済が行われていたため、もともとの債権者のときからの履歴開示をして計算した結果。
30万円が5万円、40万円が10万円になったとのことでした。
更に!
夫名義の債権者に対して一括弁済を提案して減額を申し入れたところ、A社が3万円、B社が5万円の減額に成功したのです!!
よって、全社分の債務額は101万円となりました。
和解が成立し、成立した翌月末が振り込みとなり、夫は予め弁護士に説明されていた101万円を弁護士口座に振り込みました。
弁護士への支払いについては、着手金12万9600円と過払い金報酬として6480円の合計13万6080円
これは、相談の際に弁護士からの提案で、負担がかからないようにと分割で支払うという話になっていました。
弁護士のところに夫と一緒に言ってから約5か月が経過し、弁護士費用の支払いも終え、全てが終わりました。
夫との仲も、以前のように戻ることができたそうです。
全てが解決した今、二度と繰り返さないためにもこの10年間の事を忘れてはいけないと思っていると言っていました。