依頼もしていないのに勝手に出張、業者に出張費を請求された。支払いは必要?

荒木さんは、現在住んでいるアパートの玄関ドアの鍵の調子が悪いため、オーナーに修理をお願いしたところ、自分で業者に依頼するように言われました。

そこでインターネットで検索したサイトの修理業者に電話しました。

インターネットサイトで修理依頼

 まずは現在の状況を伝え、修理代金を確認しようとしたが、

IMG_4277「見てみないと何とも言えない。わからない。」

 

と言われ、名前と住所を尋ねられました。

仕方なく自分の名前と住所を伝え、鍵のタイプ等も伝えようとしましたのですがそれも聞いてもらえず、見積額も教えてもらえなかったのです。

サイトには修理代金の目安となるものは何もなく、荒木さんは不安になりました。

そこで、

IMG_4277「費用がどのくらいかかるのかわからないのにお願いするのは心配です。もし家まで来てもらって、料金が高いからお願いしないということになったらどうなるのですか。」

 

と聞くと、

IMG_4277「それでも出張費はいただきます」

との回答でした。

少し考えて、

IMG_4277「やはりはっきりしないのは心配なので今回はやめます。」

と伝えたところ、

IMG_4277「もう社員が向かっています。」

と言われ、出張費10,000円を請求されました。

修理業者のサイトには「出張費4,000円~」と記載がありました。

よく見ると、荒木さんの住む地域の出張費は4,000円でした。

こちらが頼んでもいないのに社員を派遣し、そのうえ出張費を請求され、金額も突然10,000円になるのはおかしいと疑問を感じながら電話を切りました。

改めてこの業者のサイトを見ると

「契約は、消費者宅で正式に依頼を受けてから成立するものとする。しかし、見積もり出張については依頼の電話を受けた時点で成立したものとし、その電話を切った後は、出張費全額の支払いがキャンセル料として発生する」という内容の表示がありました。

もし出張費の請求書が届いたら、納得できなくても支払わなくてはならないのでしょうか。

契約はお互いの意思表示の合意で成立するものです。

今回のケースでしたら修理の申し込みと承諾で成立すると考えられます。

業者の態度はあいまいで強引です。

荒木さんは出張を依頼したわけでもないのに、荒木さんの意志などお構いなしで、ゴリゴリとサービスを押し付けてくるような印象さえ受けます。

当然、この契約は成立しているとは言えません。

結果から言うと業者が出張費を請求するのは問題だと考えられます。

業者のサイトには修理代金の目安になるようなものは何もなく、出張費については「出張費4,000円~」と記載があり、荒木さんの居住地域は4,000円ということでした。

電話で請求された10,000円という金額は何を根拠にして計算されたのか、はっきり説明を求めるべきだと思います。

相手の言い値のままに支払ってはいけません。

通信販売や訪問販売などのトラブルが多発しやすいものを対象に、業者の違法行為または悪質な勧誘行為等を防止するため業者が守るべきルールと、クーリング・オフなどのルールを定めて消費者を守ることを意図した特定商取引法というものがあります。

今回のケース

一見これは通信販売や訪問販売ではないようですが・・・。

業者のサイトには「契約は、消費者宅で正式に依頼を受けてから成立する。」と書かれていたのですよね。

このサイトの文言とケースの状況から見ると、「荒木さんから問い合わせの電話があり、鍵の状況を見てから契約内容について判断するため、社員を荒木さん宅に向かわせた」と業者は言うかもしれません。

もしそうであれば、荒木さんは自宅で社員から鍵の修理の内容や見積額を聞いて、修理を依頼するかどうかの判断をするわけです。

jyousya1
この場合、荒木さんの方から「来訪要請」があったとは言えず、業者が訪問してサービスを勧めるという、特定商取引法上の訪問販売に該当してしまうのです。

サイトには「見積もり出張については依頼の電話を受けた時点で成立し」と書いてありますが、荒木さんは依頼したわけではありません。

もし、今回のように鍵の状況を見るために社員を向かわせ出張費を請求するのであれば、修理代と別に料金が発生する「見積もりのための有償サービス」であることをはっきり荒木さんに伝え、了解を取ってから荒木さん宅に行かせることが必要です。

こうなるとサービスの強要を拒否できますし、クーリング・オフも可能です。

もし、これが荒木さんよりの依頼で、「鍵の修理の依頼を受けた」「見積もりのための有償サービスの依頼を受けた」ということで社員が向かったのであれば、荒木さんからの「来訪要請があった」と言え、特商法上の訪問販売には該当しません。

業者が特定商取引法をよく理解していない、あるいは依頼者が理解していないことを悪用し、今回のケースのように社員を向かわせて有無を言わさず費用を請求しようとしたり、クーリング・オフを拒否したりするケースがあります。

今回業者は「来訪要請である」と主張しようとしたのでしょうが、荒木さんのように電話で見積額や修理について問い合わせを行っただけでは来訪要請にはあたりません。

今回のケースでは問い合わせに対し、詳しい説明も行っておらず、サイトの表記と異なる出張費用の請求を行なおうともしています。悪質としか言いようがありません。

今後はどうしたらいいの?

このようなサービスや料金体系があいまいな会社に作業を依頼するのはお勧めできません。

また、安易に自分の名前や住所を伝えるのも考えものです。

今回は請求された出張費用は支払う必要はなく、渡された書類について説明を求めることです。

その際訪問してきた社員の名前や名刺などをメモ、保管し、必要であれば状況を細かくメモし、交付された書類などを持って消費者センターなどに相談しましょう。

コメントを残す

サブコンテンツ