ウチのwi-fiにお隣さんがタダ乗り?!勝手に使われていたけどどうしたらいいの?

みかこさんは30代で、旦那さんと可愛い息子さんの3人家族です。

みかこさんの両親は遠方に住んでいるため、頻繁に帰ることもできず、なかなか親孝行をすることができませんでした。

そんな両親は、先日、みかこさんに

『インターネットというものをやってみたい!』と言っていたのです。

話を聞いてみると、どうやら、ご近所のおじいさんが最近インターネットをはじめたらしく、ネットサーフィンの楽しさについて、みかこさんの両親に嬉しそうに話していたそうです。

その為、みかこさんの両親も、すっかりインターネットに興味をもってしまった、ということでした。

そこで、この夏、実家に帰省した際、みかこさんは両親にあるものをプレゼントしました。

それは、高齢のみかこさんの両親にも見やすい、大きめのモニターのついたパソコンでした。

みかこさんは、パソコン一式を購入し、実家のインターネット回線の契約手続き等もやってあげ、すぐにネットサーフィンが楽しめる状態にしてあげたのです。

みかこさんの両親は大喜びし、とても気に入ってくれたようでした。

パソコンの購入からインターネット回線の契約手続きまで、全ての手配をするのは大変でしたが、『頑張ってよかった!』とみちこさんも大満足でした。

あれ?!Wi-fiのパスワードをかけるの忘れてた!!

それからしばらく経った、冬休みに、みかこさん一家は再び、みかこさんの実家へと帰省しました。

以前、両親のために購入してセットアップしてあげたパソコンを使ってちょっとした調べものをしようとしていたみかこさんは、

ふと、あることに気づきました。

「あれ?!私、前ネットの手続きした時、Wi-fiのパスワード設定してなかったんだ!!」

改めてパソコンでWi-fiの設定について確認してみたら、何と、Wi-fiの電波にパスワードをかけていなかったことがわかったのです。

Wi-Fi(ワイファイ):Wi-Fi Allianceによって認定された、無線LANの規格。本項で詳述する。無線LANを利用したインターネット接続サービスの俗称[1]。

「Wi-Fi – Wikipedia」より 

無線LAN:
無線LAN接続の一例
無線LAN(むせんラン)とは、無線通信を利用してデータの送受信を行うLANシステムのことである。ワイヤレスLAN(Wireless LAN, WaveLAN[1])、もしくはそれを略してWLANとも呼ばれる。

「無線LAN – Wikipedia」より

通常、私達が自宅でパソコン等をつかってインターネットをする場合、ネット接続のやり方には、大きくわけて2通りの方法があります。


1有線接続:パソコンとルータを『有線(LANケーブル)』で直接接続する。

2無線接続:『無線LANルータ』を使用して、パソコンとルータを『無線』をつかって接続する。この場合、電波で互いが接続することになるのでLANケーブルは不要。


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みかこさんは、夏に実家のネット環境を整える際、上記㈪の方法をつかって、『無線接続』でインターネット接続できるようにしたのです。

無線接続をする場合、一般的には『無線LANルータ』から発信される電波に、『家族の人間のみがわかるパスワード』を設定します。

これは、自宅のインターネット回線を勝手に使用されないようにするためであり、言うなれば、自宅に勝手にはいられないようにするために、鍵をかけておくようなものです。

ですが、みかこさんはうっかり、みかこさん宅の『無線LANルータ』から発信される電波にパスワードをかけておらず、電波が誰にでも使用可能な状態にしてしまっていたわけです。

これは、自宅に鍵をかけないまま生活しているようなもので、大変不用心なことです

みかこさんは、慌てて電波にパスワードを設定しました。

IMG_4277「ふぅ。気づいてよかった。まぁ、ここみたいな田舎じゃ、わざわざパスワードなんて設定しなくても、誰かに勝手に使われる心配も無いだろうけど…」

実は、みかこさんの実家はかなり田舎にあり、Wi-Fiの電波が届く範囲のご近所さんは、あまり多くありません。

みかこさんの実家と、左右のお隣さんの3戸はかなりくっついて建っていますが、その他の住宅は、徒歩で4から5分歩くようなちょっと離れた距離にあります。

IMG_4277「ま、パスワードかけないままっても気分がよくないし、これでよかった。」

みかこさんは、あまり深く考えることなく作業を終えました。

孫がゲームができなくて困ってる!

「ゲームができなくて可哀そうだから、早く何とかして!!」それ、無茶苦茶な要求だって自覚あります??

みかこさんがWi-Fiの電波にパスワードを設定した翌日、実家に、お隣のおじいちゃんとおばあちゃんが訪ねてきました。

このおじいちゃんとおばあちゃんは、みかこさんが子どもの頃からのお隣さんで勿論、みかこさん自身も面識があります。

IMG_4277「あれ、山田のおじいちゃんとおばあちゃん、おはようございます!どうしたの??」

玄関に訪ねてきた老夫婦を迎えたのは、みかこさんでした。

IMG_4279「あぁ!みかこちゃん。みかこちゃんも夏休みで帰省してたのね、お久しぶり。」

そう、笑顔を浮かべておじいちゃんが言ったかと思うと、

IMG_4276「あら!ちょうどよかった!!みかこちゃんは若いから、きっと詳しいんじゃないかなぁ。」

同じく、笑顔のまま、おばあちゃんがそう言いました。

IMG_4277「え、何に詳しいって?何かお困りですか??」

みかこさんは、何の気なしに、そう尋ねました。

IMG_4276「実はね、一昨日からうちの孫が泊まりに来てるんだけど、昨日の夜から急に、ネットのゲームができなくなっちゃったって騒いでるのよー。」

IMG_4277「はぁ…ネットのゲーム…ですか。」

IMG_4276「私も詳しいことはわからないんだけど…なんかね、みかこちゃんのおうちのネットの調子が悪くなったから、うちの孫がゲームできなくなっちゃったって言ってるのよ。 だから、申し訳ないけど、なるべくはやくネットをなおしてもらえないかお願いにきたのよー。」

IMG_4277「え…えぇ?!」

みかこさんは、心の底から驚いてしまいました。

今の、山田さんのおばあちゃんの言っていたことをまとめると

『山田さんのところの孫は、みかこさん宅に黙って、みかこさん宅のWi-Fiの電波に接続して、ゲームを楽しんでいた』ということになります。

そしてどうやら、山田さんのおばあちゃんのいう『ネットの調子が悪くなった』とは、みかこさんが昨日の昼間、Wi-Fiの電波にパスワード設定をしたことで、今までノーガードでアクセスできていたWi-Fiの電波に、勝手にアクセスすることができなくなったことを指しているようです。

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みかこさんは、これまで、インターネット上の匿名掲示板等で、このような『Wi-Fiの電波のタダ乗りという、図々しいことをする人がいる』という話をいくつか目にしたことがありましたが、まさか本当に、自分の家の電波にタダ乗りしている人がいたとは…

みかこさんは、あまりの衝撃に空いた口がふさがりませんでした。

IMG_4276「ほら、今の若い子なんか、こんな田舎じゃ楽しみもないでしょー。ゲームが一番の楽しみなんですって。急かすようで本当に申し訳ないんだけど、なるべく早めにお願いしたくて…」

人のよさそうな笑顔のおばあちゃん。

全く悪気がなさそうな様子に、みかこさんは、何だか頭が痛くなりました。

IMG_4277「いや…あの、それはうちの両親が契約してるインターネット回線ですから、 お宅のお孫さんが勝手に使うのは、おかしいんですよ。」

IMG_4276「え?おかしいって、何が??」

IMG_4277「いや。うちの両親が契約して、お金を払っているものを、山田さんのお孫さんが勝手に使うのは…おかしくないですか??」

IMG_4276「えっ、やだ!お金かかってるの??」

IMG_4277「それはそうですよ…無料でインターネット回線を使用できるわけじゃないですから。」

IMG_4276「あらぁ…ごめんなさい、私、そんなこと知らなくって…」

おばあちゃんは、すっかり恐縮したようになって、すぐに「ごめんなさい」と言いながら

おじいちゃんと一緒に帰っていきました。

IMG_4277「うーん、まぁ…わかってくれたわけだし…今までのことはもういいかぁ。」

みかこさんも、高齢の2人の、無知ゆえの行動だったのだろう、と特に事を荒立てる気もありませんでした。

ところが…話は予想外の方法に進んでいったのです。

「うちが使ったからって、余計にお金がかかるわけじゃないんでしょ?だったら使わせてくれてもいいんじゃない?!」

何と、その日の午後に、再び山田さんのおじいちゃん、おばあちゃんが訪ねてきたのです。

IMG_4276「何度もごめんなさいね。あれから孫にちゃんと確認したんだけど…別にうちの孫がそちらの電波を使ったからって、余計にお金がかかるわけではないんでしょう??それに、電波もうちまで届いているわけだし…やっぱり、今まで通り使わせてもらうことはできないかしら??孫に聞いたんだけどね、普段お友達と街中で遊ぶ時も、みかこちゃんのおうちみたいな電波を使ってゲームしたりしてるみたいよ。そういうものなんでしょう??」

開き直ったようなこの図々しさに、いくら昔馴染みとはいえ、みかこさんはカチンときました。

IMG_4277「…何故、うちがお金を払って契約しているものを、そちらに無償で使わせなければいけないんですか。それに、余計なお金がかからないといいますが、お孫さんが大量のデータ通信をしたら、うちのデータ通信のスピードが遅くなるんですよ。実害がでますので、はっきり言って迷惑です。」

IMG_4276「え?うーん、ちょっと難しくて、みかこちゃんの言ってることがよくわからないんだけど…」

IMG_4277「…じゃあ、お孫さんを連れてきて頂けますか?私がわかるようにしっかりとご説明させて頂きます。」

IMG_4279「えっ、うちの孫をここに??みかこちゃん、ひょっとしてお説教とかするの?」

IMG_4277「…お説教というか…注意です。悪いことは悪い、としっかりと教えてあげないと。お孫さん、うちだけじゃなくて、余所でも同じことやっているんですよね。いつか余所でバレた時に、大変なことになるかもしれませんよ。」

IMG_4276「え、悪いこと?これって悪いことなの??」

おばあちゃんは、まだ『タダ乗りの何が悪いのか?』がよくわかっていないようです。

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Wi-Fiの電波のタダ乗りは違法!?安易な気持ちでアクセスしないこと!!

さて、では今回のケースについて見ていきましょう。

実際、街中で受信できる個人宅の無線電波を、勝手に使用することに違法性はないのでしょうか?

Wi-Fiの電波のタダ乗りに関して、下記のような規定があります。
○ 他人の無線LANアクセスポイントから勝手にインターネットにアクセスすることがアクセス制御機能の侵害に当たるような場合には、「不正アクセス行為の禁止等に関する法律」第3条の違反になります。

○ また、勝手に他人の無線LANアクセスポイントにアクセスし、無線LAN上を流れているデータを知得し、その内容などを漏らしたり窃用したりした場合は、電波法第59条違反になる場合もあります。

○ さらに、以上の刑事上の責任の他、他人の無線LANアクセスポイントから勝手にインターネットにアクセスした場合、場合によっては不法行為等の民事上の責任も発生する余地があります。

「5.通信の秘密、個人情報保護について」より 

(秘密の保護)
第59条 何人も法律に別段の定めがある場合を除くほか、特定の相手方に対して行われる無線通信(電気通信事業法第4条第1項又は第164条第2項の通信であるものを除く。

第109条並びに第109条の2第2項及び第3項において同じ。)を傍受してその存在若しくは内容を漏らし、又はこれを窃用してはならない。

「電波法」より 

『他人のものを勝手に使う』というのは、そもそも、世間一般的な常識から考えても、とてもおかしな話です。

自分がお金を払っているものを、断りもなく他人に使われてしまうなんて、とても気分が悪くなりますよね。

ですが、Wi-Fiの電波のタダ乗りの場合、問題はそれだけにとどまらないのです。

実は、各家庭や個人のインターネット回線にアクセスする場合、ある一定以上の知識をもったものならば、その家庭にある『インターネットにつながった機器(パソコンやタブレット、スマートフォン等)』のデータを覗きみることも可能になってしまうのです。

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つまり、家の人は、気づかないうちに自宅のWi-Fiの電波を勝手に使用され、なおかつ、自宅のパソコンやタブレットのデータまで覗き見られてしまう危険性があるのです。

勝手に第三者の個人情報を覗き見るなんて、勿論、絶対に許されない行為です。

こうした『個人情報保護』の観点から、総務省では『他人の無線LANルータから発せられる電波(Wi-Fiの電波)に勝手にアクセスする行為』を規制しています。

よって、『軽い気持ちでWi-Fiの電波のタダ乗りをしていたら、いつの間にか犯罪者になってた!!』なんて可能性もあり得るのです。

ただし、こうした『Wi-Fiの電波のタダ乗り』に関しては、非常にグレーゾーンの部分が多く、『タダ乗りをしていたから、即逮捕!』と、簡単に話が進むわけではありません。

このあたりは、まだまだ『法律による規制が、インターネット技術の発達に追いついていない』という印象を受けます。

しかも、今回のみかこさん宅のケースのように、『自宅のWi-Fiの電波』に『パスワード設定』をしていなかった場合、

例えタダ乗りをされていても、

『本人がパスワードを設定していないのだから、秘密の通信にはあたらない。ならば、他人に勝手に通信を見られても、即違法性があるとは言えない』と判断されることもあるのです。

高齢の方や、ネット接続等の知識に疎い方々は『Wi-Fiの電波にパスワードをかけるなんて、知らなかった!』ということもありますので、

『パスワードを設定していないなら、見られても仕方がない』という考え方はちょっと可哀そうな気もしますよね。

「自分の身は自分で守る!!」自分でもしっかりと危機意識をもつことが大切

結局、みかこさんは、山田さんのお孫さんに対して、

『他人の家のWi-Fiの電波を、無断で勝手に使用するのはいけないこと。法律でもそう決まっている。』と丁寧に説明してあげました。

また小学3年生だったお孫さんは、難しいことはよくわからなかったようですが、

『法律を破った悪いことをしていると、悪い人としてお巡りさんに捕まっちゃうよ。』と小学生にもわかるように、かみ砕いて教えてあげました。

幸い、山田さんのお孫さんは素直に話をきいてくれ、みかこさん宅のWi-Fiへのタダ乗りは諦めてくれました。

こうして、みかこさん宅のトラブルは、無事解決を迎えたわけです。

最近、街中ではWi-Fiの電波が氾濫していて、スマートフォン等で電波の受信一覧を見ると、びっくりするほど多くの電波が飛んでいることがわかります。

こうした時代ですから、すごいスピードで様々な技術発達がなされ、自分が知りもしないような危険も、たくさん生まれてきます。

『難しくてよくわからない。』ではなく、『自分や家族の身は、自分で守る!』というしっかりとした危機意識をもつことが大切です。

もしあなたが『うちのWi-Fiの電波は大丈夫かな?』と、不安を感じるのであれば、家族や友人で詳しい人に聞いてみたり、インターネット接続業者のカスタマーセンターに相談する等、自分ができる方法で、自己防衛をするようにしましょう。

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One Response to “ウチのwi-fiにお隣さんがタダ乗り?!勝手に使われていたけどどうしたらいいの?”

  1. ななしさん より:

    ええうちも調子悪くてこまってるんだ。
    そのうちなおすよとでもいっとけばいい。

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