夫の死後〜夫の親族と付き合いを絶ちたい!!そんなことできるの!?

玲さんは結婚後も仕事を続け、そのことで義母と折り合いが悪くけんかが絶えませんでした。

夫は単身赴任が長く、赴任先で他の女性と同棲していることがわかり、何度話し合っても改めないため離婚を切り出したところ、体裁を気にして主人は応じてくれません。

そのうえ「仕事を続け、赴任先に付いて行かなかったあなたが悪い。」と義母に言われ続け、ほとほと疲れてしまいました。

そのような中、職場の健康診断で夫にがんが見つかり、かなり進行し余命いくばくもないことがわかりました。

玲さんは言います。

「夫は私が喪主として葬儀を出して体裁が守れればいいと思っているはずです。こうなった以上葬儀は私が出します。もちろん葬儀や法要の費用もすべて私が支払います。ただ、葬儀後はもう夫の親族と縁を切りたいのです。」

玲さんの夫はひとり息子で、納骨は夫の実家の墓にするように義母から言われています。

参考【相続に関する問題や悩みは無料相談を利用して解決!

2015-04-01 15.02.03 のコピー

夫には5歳年上の未婚の姉がおり、その方に義母のことを含め後のことは任せたいと思っています

財産などは何もいらないし、とにかく離婚できないのならせめて夫の死後、ひとり娘共々夫の親族との縁を切りたい、離れたい気持ちでいっぱいです。

義母の面倒も見たくありません。

縁が切れるのなら、納骨後の夫の墓参りや法要は夫の実家にお任せして私は欠席するつもりでいます。

家庭にはそれぞれの事情があります。

夫の実家、玲さん、お互いにいろいろ言い分はあるでしょうが、玲さんはこれからお嬢さんとともに前を向いて歩いて行かなければなりません。

結果から言うと、結婚は法律的には個人と個人との結びつきです。

ですから夫の死後、生存している妻玲さんはいつでも夫の親やきょうだいなどとの姻族関係を終わらせることができます。

相続問題でお悩みならこちら【相続に関する問題や悩みは無料相談を利用して解決!

◆縁を切るのは可能です◆

死後、納骨を夫の実家の墓にするように義母から言われているのなら、その意見に従い、後はお任せするという方法もあります。

多少夫の親族側から陰口を言われたり、「鬼嫁」と罵られることもあるかもしれませんが、聞かない、顔を出さない、連絡をしないなどと徹底して関わらないこともできます。

しかし夫が死亡したからといって、何もしなければそれだけで姻族関係を終わらせることはできません。

「姻族関係終了届」を出すまでは、夫の親族との姻族関係は続きます。

市区町村役場に「姻族関係終了届」を出さなければなりません。

この届け出ができるのは、生存する夫または妻だけで、配偶者の親など相手の親族の同意などは不要です。

これに対し、義父母の方から妻との親族関係を終了させることは認められていません。

2015-06-06 09.33.31

届出の期間の制限もありません

この届出をすることで、姻族との関係は終了します。

その後は義父母などの扶養義務もありません。

受理されると、夫の親族との姻族関係が終了した旨、戸籍に記載されます。

ただ、玲さんと夫の間にはひとり娘がいらっしゃるとのこと。

子どもがいる場合は、子どもと夫の親との親族関係(孫と祖父母の関係)は消えませんから、その両者間には扶養の義務が残ることになります。

配偶者の親の扶養義務は、法律上夫のきょうだいや孫が玲さんより順位が先です。

夫には姉がいますから、義母の扶養は彼女に任せることができます。

別のケース

ただ、今回はそうではありませんでしたが、もし玲さんが、夫の生前よりこの義母と同居しており、他にこの義母の扶養義務者がいないなど特別な事情がある場合、家庭裁判所の決定などで、その後も玲さんが義母の扶養義務を負うというケースもあります。

最後に、将来相続などが行われ、お嬢さんが代襲相続人になった場合、「姻族関係終了届」がその相続権に影響を及ぼすことがないことを補足しておきます。

相続問題を解決するならこちら : 相続に関する問題や悩みは無料相談を利用して解決!

コメントを残す

サブコンテンツ