ラフな格好は懲罰の対象になるのでしょうか?

最近はクールビズやウォームビズなどの影響もあって、幸谷さんの職場でもラフな格好で仕事をする社員が増えてきました。

ある日幸谷さんがアロハシャツにジーンズで出勤すると、松田課長から「ちょっと幸谷くん」と別室に呼ばれ、「そんな恰好で出勤されると困るよ。君の服装はわが社のイメージを損ねることがわからないの?」と注意を受けました。

そこで幸谷さんが就業規則を調べると、「業務遂行に不都合な服装をしないこと」のみ記されており、特に問題はなさそうです。

幸谷さんは企画部所属で、営業部のように一般の顧客と接する仕事ではありません。

「納得いかないな」と思った幸谷さんは、松田課長に就業規則を見せて、
「課長、私の服装は『業務遂行に不都合な服装』だとは思えませんが・・・。」と訴えました。

「君ね、職場に相応しい服装があることがわからないのかね。これ以上言ったり、その格好で仕事に来たりするのなら、懲戒の対象にするからね。」と厳しく叱責されてしまいました。

幸谷さんの言い分は間違っているのでしょうか?

結果から申し上げます。

会社の経営に具体的な悪影響を及ぼさない限り、幸谷さんの懲罰の可能性は低いと言えます。

年齢、性別に関係なく、茶髪にしたりピアスを付けることは当たり前の時代になりました。

タトゥーを入れていらっしゃる方も見られ、ファッションもずいぶん変わって来たなと思います。

プライベートで好きなファッションを楽しむのは全く構わないと思います。

私の会社も髪はカラー7番、ピアスは禁止となっています。

しかし、勤務時間外は自由です。

極端な話、勤務時間終了後、金髪のウイッグを付けようとピアスやカラーコンタクトを付けようと全く自由なのです。

ですから休日に外を歩いていて声をかけられても「あなた誰?」みたいに見事に大変身する同僚もいます。

会社では、自由すぎる服装が問題になることがあります。 規定が厳しい会社であれば尚更です。

時折私の会社内でも聞かれますよ。

「Aさんの髪の色が明るすぎる。仲間内で注意しろよ。」とか、「ピアスなんかして。遊びに来ているんじゃないんだぞ。今すぐはずして来い。」とか。

たいへん個性的な格好をする社員がいると、「あの会社は一体?」とイメージを損ねてしまうという会社の言い分はわかります。

鼻や口にピアスをして、腕にタトゥーを入れた人が営業にやってきたらどうでしょうか?

私だったらお帰り願うと思いますね。

そういった営業マンの来る会社とはお付き合いしたくないなと・・・。

企業というものはイメージを大切にします。
ですから就業規則や社内規定で身だしなみの規制をするということもあり得ます。

しかし、そうであっても、やり過ぎや行き過ぎがないか、注意しなければいけません。

タクシードライバーが口ひげをはやしていたために会社から乗務を外されたとか、運送会社の運転手が茶髪にしていたら解雇された、中学校の先生がネクタイをしていないからとの理由で処分されたというケースもあります。

いずれも行き過ぎだということで、この処分は取り消しになったのですが、会社の業種や社員の職種も関係してくるでしょうね。

考えてもみてください。

美容院の美容師さんがカラー7番の黒い髪で接客していたら・・・。

それも悪くはないでしょうが、おしゃれにカラーをしてすてきなヘアスタイルで接客する方が、美容院のイメージにはるかに合っていると思いませんか?

規制をすることで美容院のイメージが悪くなって業績にも影響しかねません。

逆に高校の先生が金髪に鼻ピアス姿で生徒を指導したら・・・。

そのような先生の指導を聞く生徒がいるのかな?と考えてしまいます。

ですから業種によっては厳しめの規制が必要になることもあります。

営業マンとなると会社の顔ですからね、厳しいでしょう。

長距離トラックの運転手さんとなるとそこまで厳しくはないかもしれませんね。

業種や職種によって規制の程度を調整していくことも必要でしょう。

今回のケース

「会社の経営に具体的な悪影響を及ぼさない限り、幸谷さんの懲罰の可能性は低い」と先に述べました。

もし、幸谷さんがアロハにジーンズ、麦わら帽子にサングラス、サンダルといった格好で毎日出勤し、それを見ていた顧客から「あれは何だ。」と苦情が殺到し、業績に影響が出たとしたら・・・。

その場合、何らかの処分があるでしょう。

個人のファッションや服装に対する感覚はそれぞれ・・・。

一律にとはいきません。

規制は微妙な問題です。

しかし、会社は社内の秩序をしっかり維持する義務があります。

過度に社内の秩序を乱すような行き過ぎた服装には厳しい注意も必要でしょう。

ただし、ケースバイケース。
行き過ぎた処分には十分気をつけるようにしましょう。

 

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