借金がある親が亡くなった時の対処とは?

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2015-07-03 15.08.08

借金も相続しなくちゃいけないの?

相続時に問題となる一つとして親の借金があります。

親が亡くなったのであれば、その借金は自分が背負う事になってしまうのか?

近年、このような心配をされて相談に来られる方も増えているのですが、そのまま何もせず相続してしまうと親の借金を背負う事になります。

そこで、回避するためには何をしたらいいのか?

それは「相続放棄」です!

親が亡くなると相続の問題が発生します。

そして、注意が必要なのが借金などのマイナスの財産です。

相続と聞くと、プラスの財産を相続するというイメージですが、財産の中にはマイナスのものもあるという事を知っておきましょう。

そして、相続人となる人はプラスの財産だけでなく、マイナスの財産も背負う事になるのです。

しかし、それが多額の借金となれば、それを背負う事など誰もが避けたい事でしょう。

そこで民法第915条の「相続放棄」という手段があるのです。

相続放棄とは?

マイナスの財産しかない、プラスよりもマイナス財産が多い場合など、そのまま相続してしまうと不利になるような場合に、財産のすべてを放棄する事ができます。

なお、この場合はプラス及びマイナスの財産の一切の財産を放棄する事となります。

なお、これに対して単純承認というものがあります。

これは、全ての財産を相続することです。

つまり、プラスだけでなくマイナスの財産も相続する事になります。

ですから、マイナスしかない場合やマイナスの財産が多いような場合、相続した者は亡くなった方の債務を返済する事になります。

また、限定承認という相続もありますので説明しておきます。

これは、プラスの財産が多いのかマイナスの財産が多いのかわからない場合に利用されます。

そして、プラスの財産からマイナスの財産を弁済する事になりますが、もし債務が残ってしまった場合でも、相続人は自分の財産から返済しなくてもいい=責任を負う必要がなくなるというものです。

逆に、清算した結果プラスの財産が残った場合には、相続人は受け取れる事になります。

これが限定承認です。

ただし、共同相続の場合には、相続人全員(相続放棄した者は除く)で限定承認を行わなければいけませんし、限定承認は専門家の手を借りる必要があり、手続きも面倒といった面もあり、あまり利用されていません。

そして、相続放棄や限定承認については、相続があったことを知ってから3ヶ月以内に家庭裁判所に申立てをする必要があります。
この期間を経過してしまうと、単純承認されたとみなされます。

つまり、単純承認をする場合は、何ら手続きや申告をすることなく一定の期間の経過をもって単純承認されたとみなされます。

親の財産をきちんと把握しておこう!

まずは、親にどのような財産があったのか?を知る事から始めて下さい。

特に、金融機関からの借り入れなどの負の財産については、生前に親が子へ伝えていないケースが多く、その時になって知ったというケースはよくあります。

その結果、土地や建物などの不動産登記をしてしまった後に負の財産の存在に気付くなんてことも…

こうなると、不動産登記をもって単純承認したとみなされてしまい、相続放棄ができなくなってしまいます。

また、同様に、亡くなった方の名義であった不動産の売却、預金口座からの引き落としなどの行為も単純承認したとされてしまいます。
ですから、亡くなられた方の財産に手を付ける際には少し注意が必要でしょう。

なお、先ほども説明しましたが、相続放棄をする場合、放棄が出来る期間は相続があったことを知った時から3ヵ月以内です。
親が亡くなった後は色々とバタバタするかと思いますが、やるべき事をやっておかないと後から面倒な事になるので、速やかに行ってください。

また、負の財産によって相続放棄をする場合、自分1人だけおこなえば良いという事ではありません。

というのも、本来妻や子だけが相続人だった場合でも、放棄によって親の親や親の兄弟などにも相続の権利は移ります。

つまり、新たに相続の権利を得る親や親の兄弟などに対しても、相続放棄する旨を伝えておかないと面倒な事になります。
これらの方たちが、もし期間の経過などによって単純承認したとみなされれば、借金を背負う事になってしまいます。

なお、相続放棄ができる期間内であれば、それぞれの相続人は個々に手続きを行う事ができます。

3か月という短い期間になっていますから、速やかに行って下さい。

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