相続トラブル!養子がいた場合はどうなる?

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養子相続

養子が現れ、「自分も相続人だ」と主張した場合

この場合、まずはその養子が特別養子縁組なのか普通養子縁組なのかを調べましょう。

そして、どちらかなのかで相続人になるかどうか、相続分にも違いが出ます。

では、特別養子縁組だった場合です。

まず特別養子縁組とは、産んでくれた親(実親)との関係を終了させ、新しい親と親子関係をスタートさせるものです。

つまり、特別養子縁組をして他人の子となった人は、実親とは既に親子関係が終了したとされますので、実親が亡くなった場合には相続人にはならず、仮に自分も相続人だと主張してきても、相手にする必要はありません。

ですが、特別養子縁組をした後に親となった養親が亡くなった場合、特別養子縁組によって新たに親子関係となっているわけですから、相続人となります。

因みに、これは子が亡くなった場合も同様で、特別養子縁組をする前の実親は、養子に出した子が亡くなった場合には相続人とはなりません。

養親が相続人となります。

普通養子縁組の場合ならどうでしょうか?

普通養子縁組とは、産んでくれた親(実親)との親子関係はそのままとなります。

つまり、産んでくれた親(実親)が亡くなった場合、相続人となります。

更に、養親が亡くなった場合にも相続人になります。

そして子供が先に亡くなった場合には、実親も養親も相続人となります。

これが普通養子縁組です。

よって、養子も相続人として無視することはできません。

実の子供と養子との相続分に差はないのか?

亡くなったAに実の子Bと養子になったCがいる場合、BとCが相続人になりますが、その相続分がどうなるかでトラブルになることがあります。

結論から言うと、実の子Bと養子Cは同じ相続分になります。

ただし、特別養子縁組か普通養子縁組かで異なるケースがありますので見ておきましょう。

それは、祖父母が孫を養子にしたケースです。

まずは下記の図を見てください。

44図2 (1)

分かりやすくする為に、条件として祖母が亡くなっており養子に孫のC子がなっているケースとします。

このケースで祖父が亡くなれば、本来は実の子供であるA子とB子と養子のC子が相続人となります。

しかし、B子が亡くなっているため、実際にはA子と孫のC子が相続人となります。

そしてその相続分ですが、孫のC子は祖父の養子となっている事によって少し難しくなります。

というのも、C子は亡くなったBの子ですから、本来Bが生きていれば相続していた財産を代襲相続できるのです。

つまり、代襲相続する相続分と養子としての相続分が重複する事になります。

さて、この場合ですが、C子が特別養子縁組か普通養子縁組かでA子の相続分が変わります。

・C子が祖父の普通養子の場合
C子は養子としての相続分2分の1と代襲相続分として4分の1が相続分となります。
つまり、祖父の財産の4分の3が相続分となり、実の子であるA子は4分の1が相続分となります。

・C子が特別養子の場合
実親であるB子との親子関係が終了しているため、相続分の重複は起こりません。
結果、A子とC子の法定相続分は2分の1ずつとなります。

なお、養子が複数いる場合ですが、法定相続人になれる養子は次のとおり制限されます。

・実子がいる場合:複数いる養子のうちの1人だけが相続人になれます。

・実子がいない場合:複数いる養子のうちの2人までが相続人になれます。

これは税法上での制限であり、節税対策のための養子縁組を阻止するためにもうけられている措置です。

ですから、上記の制限内であっても、不当な節税対策のための養子縁組だと判断されれば、法定相続人としては認められない事もあります。

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