押しの強さに負けて買ってしまった!返品できる?

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クーリングオフ制度を知っておこう

訪問販でのトラブルは、世間でもよく話題になっています。
けれど、なかなか無くならず、気を付けていてもその場の押しに負けて勢いで購入してしまった、という方も多くいます。

これは何も相手が悪徳業者に限った話ではありません。
相手がきちんとした商品を扱っている業者でも、トラブルが起こるのです。

購入してもらうために営業マンも必死ですから、その押しについつい負けてしまって契約してしまった、という事もあるのです。

ですが、後になって、やっぱりいらない、必要無い、などと契約を取り消したい、商品を返品したいと思われるかたもいるでしょう。

そして、「やっぱりやめたい」などと販売業者に連絡すると、返品や解約を拒否されてしまいトラブルが発生するケースがあります。

このような場合はどうなるのか?


2015-07-03 12.33.53

ここでポイントとなるのがクーリングオフ制度です。

クーリングオフという言葉自体が法律にあるわけではないのですが、特定商取引法やその他の法律には消費者を守るための条文があり、それらを総称した特別な制度です。
そしてこの制度は、「考え直す時間を消費者に与えて、一定の期間内であれば無条件で契約を解除することができる」というものです。

例えば、ここでいう訪問販売であれば、特定商取引に関する法律第9条の訪問販売における契約の申込みの撤回等が根拠条文となります。

また、どんな契約(売買)でも適用されるというものではなく、訪問販売にも電話勧誘販売、連鎖販売取引(マルチ商法)、特定継続的役務提供、業務提供誘引販売取引でクーリングオフの制度は適用されます。

では、ここでは訪問販売について説明しますが、具体的にどのようなものであれば、クーリングオフの適用があるか?という説明にうつります。

これに関しては、特定商取引に関する法律2条1項が定義する訪問販売であれば、制度が適用されます。

特定商取引に関する法律2条1項を省略して説明すると、
「販売業者又は役務提供事業者が、購入者等と営業所等以外の場所で、商品・指定権利・役務の申込みや契約の締結に至った場合」
というものになります。

また、キャッチセールス(路上や街頭などで呼び止められて宝石、絵画などの高額商品を契約させる)や
アポイントメントセールス(電話や郵便で「当選しました」などと伝え、宝石、絵画などの高額商品を契約させる)などもこの訪問販売に含まれ、クーリングオフが適用されます。

更に、補足すると、何も物だけが商品と言う事ではありません。
良く聞くような「白アリ駆除」なども、商品として業者が販売しているものですから、このようなサービスも含まれます。

さて、クーリングオフについては一通り説明しましたので、本題に戻りますが、押しの強さに負けて買ってしまった商品は返品できるのか?

できます!
「営業マンの押しによって」、「言葉が巧みでついついのせられて」などの結果、申し込みや購入をしてしまった場合、「後々冷静に考えて本当は必要なかった」となれば、クーリングオフで契約を解除・返品する事ができます。

そして、クーリングオフができる期間ですが、契約書などの書類を受け取った日を1日目として、8日以内です。
なお、契約はしたものの、契約書などの法定書面を受け取っていなければ、8日以内に限らずいつでもクーリング・オフが可能です。
つまり、「契約書などの法定書面を受け取ってから8日以内」というのがポイントです。

また、返品や解約を申し入れたのに、 「解約はできません」、「クーリングオフ制度は適用できません」、「既に商品を送った、使用しているので無理です」などと言われた場合ですが、クーリングオフの適用用件を満たしていれば、問題なくできます。
これは、業者による嘘ですから鵜呑みにしないで下さいね。

そして、解約の通知は、更なるトラブルを防止するためにも、内容証明郵便でおこなって下さい。
なお、この制度は消費者保護が目的であるため、買い手が事業者の場合、訪問販売、通信販売及び電話勧誘販売に関する規定は適用されません。
ただし、事業者でも個人事業者の場合、その事業とは関係のない商品の購入(契約)については、制度の適用が認められます。

怪しい訪問販売には気をつけよう

クーリングオフ制度を知ったからもう大丈夫!と思われた方、中には悪徳業者もいるから気を付けて下さい。

ちゃんとした身なりに名刺、きちんとした言葉づかい、それだけで油断してはいけません。

というのも、いわゆる押し売りの場合、偽名や実際にはない連絡先や住所を名乗って訪れるという、悪質なやり方をする者もいるのです。

これでは、いざクーリングオフをしたくても、相手が身元不明ではどうにもなりません。
ですから、必ず相手の身元を確認したうえで話を聞くなど、いざという時に備えて下さい。

また、買う意思がない、しつこいなどと感じたら、「必要ありません、帰って下さい」などときちんと断ることも重要です!

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